2011年5月22日日曜日

映画『クレアモントホテル』

2005年 監督:ダン・アイアランド
at ギンレイホール


クレアモントホテル [DVD]

一人の上品な(格好をした)おばあちゃんが、高級とはいい難いクレアモントホテルにやってくる。
長期滞在型のホテルらしいが、部屋はビジネスホテルのように狭い。
おばあちゃんはなぜこのようなホテルにやってきたのか、何のために一人で滞在するのか。
理由は忘れた。

このおばあちゃんサラ・パルフリー(ジョーン・プロウライト)はホテルに滞在中に道端でこけて、その近くにたまたま住んでいた青年ルードヴィック・メイヤー(ルパート・フレンド)君に助けられる。
このメイヤー君がありえないくらいの好青年で、メイヤーとサラの二人は友達づきあいを始める。
若い美青年がなぜ見も知らぬおばあちゃんと友達になるのか。
小説家の卵のメイヤーは一応小説の題材や経験のためにサラと付き合い始めている、ということだが、ただそれだけじゃなくて恋愛に似た感情すら二人の間に漂う。
さみしいばあさんとお友達になったのは慈善事業であって、かつ自身の小説の題材にでもなれば、というような打算的な要素があるにはあるが、それだけじゃただの嫌な奴になっちゃうからね。
恋愛感情は好青年メイヤーを好青年のままにしておくのにうってつけだ。
ただ、後半メイヤーには若い彼女ができてしまうのだが。。。

恋愛感情じゃなくてお友達ってことでもまあいい。
いずれにしろこのばあさんに「お友達になりたい」とひと目で思うような魅力があるかというと、うーんと思う。
ばあさんを演じたのはジョーン・プロウライト。
名女優らしい。撮影当時70を当にすぎている。
フィルモグラフィーを見ると何作か出演作を見ているがあまり記憶に無いなぁ。
こんな感じの顔した男の俳優がいると思うのだけど誰か思い出せない。

ありえないくらいの好青年を演じた美形の俳優はルパート・フレンドという人で、今大注目の俳優さんらしい。

映画『しあわせの雨傘』

2010年 監督:フランソワ・オゾン
at ギンレイホール




雨傘工場の社長婦人スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)があるきっかけで社会進出し、社会における女性の自我に目覚めていくことで巻き起こるPOPなコメディー。

ババン役の太った俳優はどこかで見たことあるって程度に思っていたら、中盤になってやっと「あ、ジェラール・ドパルデュー?」・・・とハッと気付いた。
そう気付いたら正しくジェラール・ドパルデューにしか見えないのだが、なんだこのでっぷり具合は。
肉襦袢でも着込んでいるのだろうか・・

舞台は1977年で、カトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューの二人がディスコでダンスしているシーンなど見ていると、二人が実際に過ごしてきた年代を年を重ねた今、今の年齢そのままに再び生きているようで面白い。


『シェルブールの雨傘』は未見なのでよく知らないが、本作はたぶん何も関係無いと思われる。
原題は『POTICHE』(飾り壺)だし。