2014年10月19日日曜日

映画『それでも夜は明ける』

2010年 監督:スティーヴ・マックィーン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




監督スティーヴ・マックィーン、ってどういうこと?と思ったら同名の別人のようだ。
10世紀前半に実在した人物の物語。

自由黒人のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)は突然誘拐され、南部の農園に売り飛ばされる。
そこから彼の過酷な(という言葉すら生ぬるい)生活が始まる。

134分あるけどなかなか引き込まれる。
首吊りの長回しは、こまめに位置を変えるつま先立ちの不安定感と、わらわら湧き出る無関心の人々やまったく動かない固定カメラの無慈悲さで息が詰まる。
あと、思いのほか低かった渋い美声とか。

製作にも関わっているブラッド・ピットが役得ないい人役でちょろっと出ている。

映画『フルートベール駅で』

2013年 監督:ライアン・クーグラー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




実際にアメリカで起こった事件に基づく話。
冒頭から当時の実際の映像が使われ、その緊迫感にこっちも緊張する。

事件の被害者の黒人青年の、事件までの一日が描かれる。
この短い時間に青年の過去と、困難な未来への決意と希望が凝縮されている。

娘と走るオスカーの力強いスローモーションが印象深い。