2020年10月24日土曜日

映画『1917 命をかけた伝令』

2019年 監督:サム・メンデス
製作国:イギリス / アメリカ
at ギンレイホール



この予告編の最後の戦場走っているシーン見てすごい楽しみにしていた。
いやー面白かった。
できればあの走っているシーンは予告編じゃなくて本編で初めて見たかったな。

第一次大戦中の西部戦線。
その最前線では1600名にもなる連隊が今まさにドイツ軍の罠にはまろうとしていた。
航空偵察でドイツ軍の策略に気づいたイギリス陸軍は連隊に作戦中止を告げたいが連絡手段の電話線が切られてしまっている。
だから伝えに行ってね、と命令されたのが若い二人の兵士。
1600名の命を救うために彼らはどこに敵がいるかもわからない戦地を最前線まで命をかけて駆け抜けていく。

トレマーズとかゾンビとか、そういうモンスターパニック系映画に近い感じ。
面白かった。

予告編で全編ワンカットと言っているのも気になっていて、戦争系映画でそんなことできる?と思っていたけど実際にはだぶんワンカット風であってカットは入っている、はず。
最初の方の爆発で崩れて生き埋めのシーンとか、あれワンカットだったら本当に崩れてきた瓦礫で生き埋めになる必要があるし危険すぎるしね。
あと昼から夜になっているところとか川に飛び込むところとか。
それでも圧倒的に長い長回しの連続なので本当にすごいし、押しつぶされそうな緊迫感もある。
そして夜の破壊された市街地のあの照明の明滅の美しさ。

予告編にもあるあの飛行機のシーンすごいよね。
どうなってるんだろう、飛行機と人物を別撮り?

以下ネタばれ

腹さされてぽっくりいく奴もいれば、銃で撃たれても平然としているやつもいる。
不死身の杉元。
他の動画見ていたら、撃たれたのはヘルメットだったっぽいな。だからふっ飛ばされて気絶して確実に撃たれたように見えたけど無傷だったのか。

映画『ジョジョ・ラビット』

2019年 監督:タイカ・ワイティティ
製作国:ドイツ / アメリカ
at ギンレイホール




ビートルズかかるし英語だし、で、戦後アメリカのナチス好き少年の話だったかな、と思ったけど戦時中のドイツの話。
10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)はナチスに傾倒し、不在の父親の代わりかのようにイマジナリーフレンドを持っている。しかもヒトラーだしwww
立派な兵士に憧れるジョジョだけど、皆の前でうさぎを殺すことができずに“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。
で、なんだかんだで家にユダヤ人少女が匿われていて、彼女を敵視蔑視していたジョジョだけど次第に、、って話。

残酷な部分もあるけど戦争映画というかだいぶコメディーより。

母親(スカーレット・ヨハンソン)の靴をよく映すなぁと思っていたらそういうつなげ方か。

ユダヤ人少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)は過酷な状況なのに、なんだろう、危機感無くね、と思ってしまった。
簡単に隠れ部屋の外にでるわ、ジョジョを挑発するわ。

少年たちの指導役のクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)がかっこいい。
戦いに赴く時の化粧と格好と生き生きとした表情が笑いと哀愁とかっこよさの絶妙なバランス。

2020年10月10日土曜日

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

2019年 監督:グレタ・ガーウィグ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール



135分あるけど、その長さが冗長じゃなくて充実と感じるほど濃厚で面白かった。
若草物語って原作でもアニメでも映画でも、そういえば見ていないな。
原作読んでいる人はこのアレンジを概ね絶賛しているっぽい。
原作知らなくても楽しめる。

面白いストーリーに自然の風景、建物、衣装、家具小物が色を添える。
そしてなんといっても主演のシアーシャ・ローナンがいいよな。
さっきのアルバ・アウグストといい、女優は美人過ぎないほうがいいのか。

あとぽっちゃり体型太眉ぱっつん前髪のエイミー(フローレンス・ピュー)が可愛い。
ジョーとローリーのあとを追って氷の上をたどたどしく進む可愛さよ。
その体重のせい?で落ちたときと駆けつけるジョーの二人の姿には泣ける。

映画『リンドグレーン』

2018年 監督:ペアニル・フィシャー・クリステンセン
製作国:スウェーデン / デンマーク
at ギンレイホール




数々の名作児童文学で知られるスウェーデンの女性作家アストリッド・リンドグレーンの半生を描いたもの。

主演のアルバ・アウグストがとにかくやばい。
登場シーンはなんかへちゃむくれた表情だし可愛らしさもないのでどうなんだろうと思ったけど、次第に彼女の一挙手一投足から目が離せなくなる。
可愛くはなかったはずなのに中盤以降なんか物凄く美しく見えるし。
すごい女優がいたもんだ。

やばいといえば編集長がやばいよな。悪い人ではないけど。