2021年8月14日土曜日

映画『パーム・スプリングス』

2020年 監督:マックス・バーバコウ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




砂漠のリゾート地パーム・スプリングスで行われた結婚式にいた謎のアロハシャツ男ナイルズ(アンディ・サムバーグ)。
ダンス会場で参加者一人一人が次にどんな行動をするのかまるで熟知しているかのような動きで(ここのシーンの動きは秀逸)、新婦の姉サラ(クリスティン・ミリオティ)を笑わす。
謎の男ナイルズといい雰囲気になったサラはなんたかんだでナイルズが陥っているタイムループに巻き込まれる。

ドタバタコメディ。
B級映画、だよね、これ、

まずヒロインのサラがB級映画ですぐ死ぬモブとか精神病んでる系のワンポイント脇役とかヒロインいじめる役とか得意そうな、、とにかくヒロイン顔じゃ無い。
この子がヒロインだと気づいたときは軽い衝撃が走った。
いやーすごいわ。美人どころだとコメディに突っ切れないんだろうな。
ナイルズ演じたアンディ・サムバーグからして天パのがま口マッチョでイケメンじゃないからな。
バランス的に丁度いい。
なんか失礼なこと言いまくっている気がする。。

アンディ・サムバーグは制作もやっているんだな。
コメディ畑の人らしい。
納得のコメディ演技だった。

一応ラブコメディなのか。恋愛要素は(個人的には)無きに等しいんだけど、コメディとして抜群に面白かった。

J・K・シモンズもいかれた親父で出演している。

肉体は老いなくても記憶は残っているなら脳は成長しているんだよね。
脳だけ老化してとっとと死にそう。

映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』

2019年 監督:ユーゴ・ジェラン
製作国:フランス / ベルギー
at ギンレイホール




冒頭、氷と雪に追われた廃墟のような街CGが美しい、と思っていたところにいきなりでかい効果音とともに主人公の顔のドアップ、はちょっとウェってなる。
なんの映画見ているんだっけと思うような疾走感あふれる掴みではあるけど。

高校時代に付き合ってそこから最愛の妻になってくれたのに、自身の成功とともに妻をないがしろにしてしまう男がパラレルワールドに迷い込んで悪戦苦闘する。っていう純愛コメディ。

パラレルワールドにいくまでの圧倒的なテンポのよさ。
その一瞬ですらオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャピ)に惚れるわ。
ジョセフィーヌ・ジャピって初めて見たけど、まあ綺麗。
気品がありつつ快活な笑顔は庶民的な親しみやすさもあるっていう素晴らしさ。
これからどんどん売れていきそう。

フランソワ・シヴィルは髭がないと誰だかわからないくらい顔変わるな。
高校時代は別の俳優が演じているのかと思った。

友人のフェリックス(バンジャマン・ラヴェルネ)はコメディ脇役としても純愛ものとしても最高のキャラクターになっている。南葛もいけているし。

まあ面白かったんじゃないかと思うけど、ジョセフィーヌ・ジャピじゃなかったらそれほどでもない気もする。
パラレルワールドっていう異質設定が面白味でありながらも恋愛ものとしては足引っ張るのね。
恋愛映画の男がいて女がいてっていう関係性が同一人物で掛ける2になったらそれだけ薄まるし。
今の世界と元の正解がそれぞれちゃんとした世界だからそれぞれの世界でどきどき恋愛ハッピーエンドにならないと気がすまない。