2006年7月27日木曜日

映画『アメリカ、家族のいる風景』

2005年 監督:ビム・ベンダース
at ギンレイホール


アメリカ、家族のいる風景

ハワード・スペンス(サム・シェパード)が探している自分の子供はスカイ(サラ・ポーリー)なのだと思っていた。
スカイの母親は他界している。
ハワードは昔の恋人とその子供を探しているが、恋人の方はもういない。
・・・と思っていたのに、ドリーンという名の昔の恋人、見つかっちゃったよ。
しかもジェシカ・ラングですか。
そしてドリーンにはアール(ガブリエル・マン)という子供がいる。
昔の恋人と自分の子供を発見。
となると、じゃあスカイは何者なの?と思えば、途中寝てしまったためよく分からないがスカイもまたハワードの本当の子供、ということらしい。

西部劇の大スターハワード・スペンスが撮影現場を馬で逃げ出し、数十年会っていない母親に会いに行く。
そこで自分に子供がいるという事実を初めて知ったハワードはモンタナへと旅立つ。
父親の名を知っていた娘、父親のことを何も知らなかった息子。娘は達観しているかのように比較的冷静なのだが、息子の方は突然現れた父親とか名乗る男にきれまくり。
暴れて二階の部屋から家具をごっそり外に投げまくる。
っておい、ソファーなんてどうやって投げたんだよ。
ラスト、 サター(ティム・ロス)に見つかり撮影現場に連れ戻されようとするハワードと子供達の別れの場面で、スカイがハワードの手をとり、今まで感じていた父親に対する想いをしっとりと吐露する。
くそがきのアールよりも、わがままぼっちゃんのハワードよりも圧倒的に大人だったスカイのせりふが駄目な男達を優しく救う。
と、せりふの内容は忘れてしまったがとにかくスカイ(サラ・ポーリー)が天使に見える。というのもサラ・ポーリーが太陽の下なのに映像を加工しているんじゃないかと思うほどの美肌だったから。
サラ・ポーリーって『死ぬまでにしたい10のこと』でしか見たこと無いのだけど、この時はサラ・ポーリーの数百倍はレオノール・ワトリングの方が綺麗だったのだけどな。

映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

2005年 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
at ギンレイホール


ヒストリー・オブ・バイオレンス

土日の代休をとる。
そんで飯田橋へ

冒頭むっさい男二人が清潔感のあるオープンカーで旅立つ。
この主役と思われる二人は子供すらも平気で殺す悪党であった。
ざらざらした感じがいかしながらも二人がかもし出す雰囲気や子供を殺すシーンの撮り方などがB級臭さを感じさせる。
と思ったら平凡で幸せそうな家族のシーンに変わる。なんだ、こっちが主役?
程なく、家族の長トム(ヴィゴ・モーテンセン)と悪人二人が交わる。
そして一方は消えるのであった。

2006年7月9日日曜日

映画『ALWAYS三丁目の夕日』

2005年 監督:山崎貴
at ギンレイホール


ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

じぇんじぇん期待していなかった。予告編とか見てもなんか映像も演技も全てわざとらしい気がして。
だけど集団就職で鈴木オートにやってきた星野六子が可愛くてしょうがない。
エンドロールで知ったけど堀北真希だったのね。
堀北真希はこんなに可愛かったのか。

映画『運命じゃない人』

2004年 監督:内田けんじ
at ギンレイホール


運命じゃない人

同じ時間の出来事がそれぞれの登場人物ごとに描かれる。
視点が変わるたびに同じシーンがかたことのロマンスやクライムサスペンスやコメディーでなぞられていく。
なかなか楽しい。
主演の中村靖日っていう独特な雰囲気を持った人は、いい人を演じればいい人なんだけど、悪役を演じたらものすごい怖そうだな。
大学時代の友人に雰囲気が似ている。

2006年7月8日土曜日

映画『ラスト・ボーイスカウト』

1991年 監督:トニー・スコット
BS2 録画


ラスト・ボーイスカウト

銃撃戦にカーチェイスに大爆発。悪は容赦なく死にます。悪のボスが爆死したのを遠くから見て主演二人は大笑い。
主演ブルース・ウィリスとデイモン・ウェイアンズ。
なんといってもダリアンを演じた子役ダニエル・ハリスが印象深い。
顔の造りは大して可愛くもないのだけど、この子いい顔してる。

2006年7月2日日曜日

映画『バンド・ワゴン』

1953年 監督:ヴィンセント・ミネリ
BS2 録画


バンド・ワゴン 特別版

ハリウッドで落ち目となったかつての名ダンサートニー・ハンター(フレッド・アステア)は、親友夫婦の書いた舞台『バンド・ワゴン』でブロードウェイに出演することになる。
演出は演劇界の大物ジェフリー・コードヴァ(ジャック・ブッキャナン)が行うが脚本は大きくアレンジされ現代版ファウストになる。
トニーの相手役にはバレエ界から新進のプリマ、ギャビー(シド・チャリシー)が選ばれるがトニーは彼女の身長が自分より高いのではないかと心配。
顔合わせ時に身長問題はクリアしたものの、緊張や不安からお互いぎくしゃくといがみあう仲になってしまう。
現代版ファウストは結局大失敗。
やっぱり笑いのある愉快なステージのほうが楽しいよね、ってことに。

アステアは1946年に年齢的にピークを過ぎたということで一度引退している。
しかし怪我をしたジーン・ケリーの代役として1948年に復帰。
ピークを過ぎたとはいえ熟練のステップを見せてくれる。(あまり激しいステップはなかったが)
ダンスの振り付けはのマイケル・キッドは元バレエ・ダンサーでこれが初めての映画だったらしい。
アステアはクラシックバレエの堅苦しさがダンスに取り入れられるのを嫌ったがマイケルは独創的なダンスシーンを創造した、らしい。
あまりミュージカル映画を見ていなかったため、どこがどう独創的だったのかは知らないけど、舞台の「ガール・ハント 殺人ミステリーインジャズ」でのダンスは華麗だったりコミカルだったりでかなり面白かった。
それにしても舞台「ガール・ハント 殺人ミステリーインジャズ」はダンスはむろんチープな雰囲気とストーリーにおいても楽しませてくれる。
「そうとわかれば容赦はしない。ワルは嫌いなのだ」と言ってポーズを決めるアステアとか。

この映画のトニー・ハンターはかなり現実のアステア像に近いのだけど、調べてみると他にもいろいろでてくる。
映画の中でトニーがギャビーとの身長差を気にするシーンがあるのだけど、ギャビー役の考慮時、アステアはシド・チャリシーとの身長差を気にして実際に会うまで彼女の起用に賛成しなかったらしい。
それと、実際と映画とどっちが先行しているか分からないけどアステアは監督の指導のあいまいさに腹を立ててセットを飛び出したこともあったとのこと。
撮影はキャストとスタッフの関係は大分ギクシャクしていたみたい。