at ギンレイホール

母親の遺産の相続には条件があった。
兄妹そろってキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)まで歩くこと。
大会社の社長で神経質で精神安定のための薬漬けの長男。
めちゃくちゃ毒を持ったリアリストの長女。
アル中で家族にも見放された一文無しの次男。
長男と長女は犬猿の仲。
兄と姉が喧嘩していても次男はただ酒を飲むための金をどうやって仕入れるかだけを考えていて我関せず。
とりあえず遺産を相続するためにツアーに参加。
そしてこのツアーには彼らだけではなく個性的な若者たちやいつもターバンを頭に巻いた物静かな女性などがいた。
ロードムービー。ウォークムービー?
テンションの緩急がうまくて最後まで楽しく見れる。
フランスからスペインへと続くこの巡礼路はひたすら美しい景観が続く。1500キロ。
この景観の中を体力の限りを尽くして点みたいな人間がぽつぽつ歩いているのがなんか楽しい。そしてエロティック。
開放的だからかね。
そういえば若い女の子が二人参加しているのだけど、これがどこにでもいるような普通の子なのね。
なのにこのマジックによって魅惑の匂いを放ちだすから不思議。
途中、ツアー参加者の夢が挿入されるのだけど、このあってもなくてもいいようなシーンに結構金かけているだろうCGを使っているのがお茶目で笑える。
監督は『女はみんな生きている』のコリーヌ・セロー。
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