at ギンレイホール
![湖のほとりで [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yDzVcHnML.jpg)
イタリア映画。
田舎町を一人歩く小学校低学年くらいの少女。
の後からスーッと現れて横まで来て停車する軽トラック。
もうこれだけで事件です。
運転手と少女は知り合いらしく、少し喋った後少女は渋々車に乗り込む。
ああ、もう事件確定。
運転手のおっさんの家でおっさんは少女に太ったうさぎを見せたりして和やかに談笑。
しかし少女がトイレに発つと、半開きのドアから用を足す少女を横目で鋭く見つめるおっさんが!
場面は変わって少女の母親が泣きながら「娘がいない」と叫ぶシーンに。
事件が起こってしまった。
この村に越してきたばかりの刑事サンツィオが動き出す。
と、早々に少女を無事に確保。
あれっ。
しかし、このプチ事件をきっかけに湖のほとりで10代後半の少女が素っ裸の不自然な体勢で死んでいるのが発見される。
深く澄み切った湖のほとりに横たわる透き通るような肌の死体。
これこそ事件。
他殺、だが抵抗した後が無い=顔見知りの犯行だ
ってことで刑事サンツィオによる捜査が始まる。
聞き込み中心の捜査で得られる情報は殺された少女アンナの優しく愛に満ちた人柄ばかり。
村人皆から愛され、殺されるような要素が全く見られない。
一体誰が彼女を殺したのか、っていう犯人探しのサスペンスというよりか、次第に浮き上がってくるのはヒューマンドラマになっている。
サンツィオはベテラン刑事で勘は鋭いものの名刑事ってわけではない。
刑事という立場のせいなのかそれともそういう性格なのかわからないけど、怪しいと思われる人物に対する聞き込みは非常に高圧的な態度になっている。
しかも冤罪である人物を逮捕した上に厳しい取調べまでして、訴えられてもおかしくないくらい。
ただ、怒りを買おうがなんだろうが人のプライベートなところまで高圧的にずかずか突っ込んでいくスピードは優秀なのかもしれない。(その分迷走もするのだが)
少なくとも村人から話を聞きださないと(感情の対立がないと)、ヒューマンドラマにならないので紳士的にちんたら聞き込みしていたらなんも進みはしない。
サンツィオが相手を怒らしながら無粋に剥ぎ取って得た情報が捜査上結果的には全く無駄だった部分も多々あれど、ヒューマンドラマとしては必要な情報。
なかなか見ごたえあって面白かった。
0 件のコメント:
コメントを投稿