2010年1月31日日曜日

映画『ドゥーニャとデイジー』

2008年 監督:ダナ・ネクスタン
at ギンレイホール


ワインのラベルや小物のロゴがクレジットタイトルになっているこじゃれたオープニング。
CGなのかな。

車の後部座席に黒髪できりっとした眉の女の子が座っている。
運転席と助手席には男女が座っているというか重なっていちゃついている。
ちらちら見えるいちゃついている女の顔が老けているので黒髪少女の母親かなと思っていたら、母親どころか黒髪と同級生だった。
黒髪がドゥーニャでいちゃついている方がデイジー。
ドゥーニャは生まれも育ちもオランダアムステルダムだけど両親はモロッコ移民で厳格なイスラム教徒の家庭で育てられる。
デイジーの方はシングルマザーの家庭で育ち、その性格は自由奔放。
全く対照的な二人だけどなぜか大親友らしい。
調べてみるとオランダで放送されていた同名タイトルのTVドラマの映画化らしい。
続編みたいな位置づけで。
二人が親友になったドラマティックな経緯などはきっとTVドラマで語られているのだろう。

ドゥーニャの18歳の誕生日、アムステルダムに集まった親族の間でドゥーニャの結婚話が盛り上がる。
ドゥーニャの意思に関係なくもう話は進んでいて、ドゥーニャは相手となる従兄弟(性格にははとこ)に会いにモロッコに行くことになる。
時を同じくしてデイジーの妊娠が発覚する。
相手の男は逃げ腰でデイジーはショックを受ける。
堕ろす決意をするが病院に行くときにはもうドゥーニャはモロッコに旅立っているため、一人で病院に行くデイジー。
しかし土壇場で心変わりしたデイジーは病院を後にし、ドゥーニャのいるモロッコに旅立つ。
モロッコにはデイジーがまだ会ったことのない父親がいるはずだった。

後半はロードムービーになる。
オランダ育ちだが自分のルーツモロッコの風習に縛られるドゥーニャと、自分は望まれて生まれた子なのか悩むデイジーの二人のアイデンティティ探しの旅。
TVドラマシリーズは見ていないけど(日本で放送していないらしい)結構楽しめる。

途中、カサブランカなんていう危ない街に一人で行くなんて危険よみたいなセリフがあったけど、カサブランカって危険なんだね。
飛んでイスタンブールみたいな異国情緒溢れる街みたいな気がしていたけど。
ぱっと思いつくので『カサブランカ・グッバイ』『カサブランカダンディ』『哀愁のカサブランカ』とか歌があるな。
いや、歌詞を調べてみると『カサブランカ・グッバイ』は花のカサブランカ、『カサブランカダンディ』と『哀愁のカサブランカ』は映画の『カサブランカ』がモチーフになっているみたいだな。

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