at ギンレイホール
![戦場でワルツを 完全版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51J9l3HfSGL.jpg)
銃弾が降り注ぐ中、ショパンのワルツ第7番にのせてもつれるような(踊っているような)ステップを踏んで機関銃を乱射する予告編を見たときに思わず泣いてしまって楽しみにしていた映画。
本編でそのシーンを見ると予告編ほどではなかったけどなかなか素晴らしいシーンです。
イスラエル人のアリ・フォルマン監督がレバノン侵攻時にイスラエル軍の兵士として従軍したときの記憶を辿る物語。
ドキュメンタリーだけどアニメーションになっている。
切り絵アニメのようでCGも使っていて独特なタッチと動き。
全体的な色合いはセピア色の印象。
シンプルな線なのに一瞬実写かと間違えるときが何度かある。
でもやはりアニメはアニメなので、質の高いアニメーション映画として見ていたのだけど、ラストはちょっと衝撃だった。
衝撃っていうのはストーリーとしてじゃなくて、監督の意図的な仕掛けによりその瞬間「これはドキュメンタリーだ」というのをがつんと提示されるから。
アニメーションだとドキュメンタリー、実話、だったことをつい忘れてしまうのだけど、一気に現実に引き戻されて、それまで見てきたアニメーションシーンの実際の光景が想像されると、全てが恐ろしくなってくる。
2008年のアカデミー賞外国語映画賞で『おくりびと』と争った作品らしい。

0 件のコメント:
コメントを投稿