at ギンレイホール

実話ですか、そうですか。
アメフトは、というかスポーツ全般全く知らないのだけど、アメフトのNFLドラフト: 2009年 / 1巡目で指名されたマイケル・オアー選手の実話を元にした映画。
母親は薬中で13人の兄弟は散り散り。父親には会った事が無い。施設を転々。
高校2年の時にアクレスト・クリスチャンスクールへの入学が認められる。
家も寝るところも無く冬の夜中に一人歩いているところをテューイ夫妻が見つけて、キリスト教精神にのっとり彼を家に招き入れる。
で、いつの間にかテューイ夫妻は彼の後見人となり家庭教師をつけたり部屋を与えたりする。
テューイ家というのは超セレブな白人家庭でアクレスト・クリスチャンスクールに通う年頃の娘と小学生くらいの男の子の4人家族。
ここに紛れ込んだ熊みたいに大きい図体の黒人青年。
しかも図体の割に俊敏で運動神経抜群。
彼が暴れたら家長なんて一撃で即死です。
色白で眉毛が立派な娘さんも危ない!
ってはずなんだけど、このオアー君はその過酷な人生から想像つかないくらいおとなしくて心優しい青年なのね。
オアーは学問の成績もみるみる上げてアメフトでも頭角を表していく。
もうできすぎなくらいできすぎなお話だけど、実話です、と言われればそうですか、と言うしかない。
セレブ家庭が貧しい黒人青年の面倒を見るっていう図式だけ見れば偽善くささしか漂わないが、テンポはいいので飽きずには見れる。
みんないい人たちだ。
ただ、綺麗すぎるゆえに学校での娘に対して行われている嫌がらせとかもっとどろどろした嫌な部分を欲してしまう。
まあ、そこを強く描けば描くほどテューイ家の聖人ぶりが強調される結果になるわけだが。
セレブの肝っ玉母さん役にサンドラ・ブロック。
できすぎなくらいできすぎなふつーの配役ゆえにはまっている。
色白眉毛立派な娘さんはリリー・コリンズという子で、フィル・コリンズの娘らしい。