2013年10月20日日曜日

映画『舟を編む』

2013年 監督:石井裕也
製作国:日本
at ギンレイホール




『大渡海』っていう新しい辞書の編纂に取り組むことになった男のお話。
原作三浦しをん。
133分あるけど飽きずに見ることができる。
なんといっても今や日本映画界の至宝となりつつある松田龍平と、結婚したい女優No.1の宮崎あおいが出ているから。
(松田龍平はよかったんだけど暗めの真面目人間役をやらせたら変質者っぽく見えなくもない)

辞書ってこんなに時間かけて作っているんだな。
儲けってあるんだろうか。

他に加藤剛、八千草薫、小林薫、伊佐山ひろ子、オダギリジョー。
下宿のおばちゃんに渡辺美佐子。
池脇千鶴はエンドロール見てやっと気づくくらい分からなかった。
あと麻生久美子もクレジットされていたけど、どこに出ていたんだろう。

映画『かぞくのくに』

2011年 監督:ヤン・ヨンヒ
製作国:日本
at ギンレイホール




ところどころ手持ちカメラがうざかったものの、全般的に面白かった。役者陣の演技も濃厚だし。

喫茶店を経営する家族のもとに兄が帰ってくるらしい。
北朝鮮から。
病気療養のための特別な帰国。
家族や仲間達は25年ぶりの再会に喜ぶ。

25年ぶりっていったい何歳の頃に渡ったのだろう。
井浦新の年齢を知らなくて、でも妹役の安藤サクラは20代のはずだから、井浦新の見た目30代くらいだとすると小学生?
でも小学生とかならこんな親密な仲間達がいるとも思えないし。
京野ことみが同級生ならやっぱり今30前半くらい?
と思ったらどうも15,6歳くらいに地上の楽園に行ったらしい。
じゃあ今40くらいか。
村上淳もそういえばそのくらいか。
妹は随分兄の事を慕っているが、いくつの設定なのだろう。

車に乗った兄をつかんだまま車が発進して、もつれそうになりながらそれでも手を離さないシーンが一番良かった。

2013年10月6日日曜日

映画『ゼロ・ダーク・サーティ 』

2012年 監督:キャスリン・ビグロー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




158分で主演女優もあまり美人じゃないし耐えられそうにないかもと思ったけど、意外と最後まで見られた。
特にラストはすごい緊張感。

どこまでフィクションなんだろうと、Wikiを見ると、ステルスヘリが一揆墜落したとか諸々事実らしい。
世界中を回って行った関係者への取材を通して脚本が書かれたらしいので、ほぼ実話に近いフィクションっぽい。
そりゃあこの題材で広く知れ渡っている事実だけ合わせて後は適当な作り話、なんてことはないよな。

アメリカ映画でアメリカ人が主人公だから、なんとなくアメリカ寄りで見てしまう。
ラストは下手なガンアクションより面白いし、主人公の、そしてアメリカ市民の憎き敵をやっつけるというシチュエーションはさらに喝采を起こさせるのだろう。
でも、フィクションならともかく、事実ならまたちょっと違う。
問答無用に撃ち殺していく様は結構残酷だから。
拷問にしろラストにしろ、やられたらやり返す倍返しだ!的な仕組みが恐ろしい、ということを教えてくれる映画。

映画『東ベルリンから来た女』

2012年 監督:クリスティアン・ペツォールト
製作国:ドイツ
at ギンレイホール




1980年の東ドイツ。東ドイツから脱出を図る女性の物語。
西側の移住申請が却下され、東ベルリンから田舎の小さな病院に左遷されたバルバラ(ニーナ・ホス)。
シュタージの監視の中、誰にも心を開かず密かに西に逃れる準備を進めるバルバラだったが。

舞台は冷戦時代の東ドイツだけど、物語の中心はバルバラという女性の生き方にある。
豊かな西の恋人と、真摯に患者と向き合いやれることに全力を尽くす東の男との間で揺れる心や、西への脱出と医師としての使命の狭間等々、繊細な心の機微が映像や音で丁寧に描かれる。
なかなか面白かった。