2014年5月18日日曜日

映画『MUD マッド』

2012年 監督:ジェフ・ニコルズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




河に浮かぶ島に探検に出かけた少年たちは、そこで一人の謎めいた男と出会う。
気さくなあんちゃんと仲良くなる少年たち。

少年たちの一人の坊主頭をみているとなんだか懐かしい気分になって、なんだろうと思ったら『スタンド・バイ・ミー』の少年に似ているんだな。
似ているといっても髪形とか雰囲気だけで顔は似ていないけど、この映画は少年達の冒険譚と言えなくも無い(*1)からオーバーラップしたっぽい。

*1 マシュー・マコノヒーとかサム・シェパードとか、後で知ってびっくりしたリース・ウィザースプーンとか、大人達の存在感が強い
(少年も二人だけだし)ので、そんなに少年達の冒険譚という感じではない。

映画『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』

2012年 監督:サリー・ポッター
製作国:イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア
at ギンレイホール




最後まで見たとき、途中で寝てしまったことをひどく後悔した。
うとうとしてちょっと目覚めたときに、ちょうど隣の部屋から聞こえる声に主人公の少女が涙をつーっと流すシーンで、それ見たときあまり状況を把握していないままこっちも涙がぶわーっと出てきた。
この子の泣く演技が凄くて、最後の方のシーンはもっとやばい。
涙が美しい女優なんて滅多にいないしな。
凄い女優が出てきたもんだと思ったら天使エル・ファニングだったんだね。

友人役のアリス・イングラートはジェーン・カンピオンの娘らしい。

2014年5月5日月曜日

映画『ムード・インディゴ うたかたの日々』

2013年 監督:ミシェル・ゴンドリー
製作国:フランス
at ギンレイホール




好きな女優は数いれど、好きな俳優は数人しかいない。
そのうちの一人がロマン・デュリス。
初めて見たのがトニー・ガトリフの名作『ガッジョ・ディーロ』で、あの笑い方と映画映えする存在感は凄かった。
『キッドナッパー』ではこれまた好きな俳優メルヴィル・プポーと共演してたな。
セドリック・クラピッシュの『スパニッシュ・アパートメント』はヒットしていたらしいからこの辺から有名になったのかな。
最近普通の恋愛コメディ(『タイピスト!』)に出ていて、こういうのも出るんだと思ったばかりだが、予告編を見る限りこの『ムード・インディゴ うたかたの日々』もまた恋愛ものっぽい。
しかもファンタジー要素の多い恋愛物っぽい。
共演はオドレイ・トトゥ。オドレイ・トトゥといえば『アメリ』の印象(『アメリ』未見)が強くて僕の中では色物女優の一人なんだけど、ファンタジーでオドレイ・トトゥってなんか不安。

で、本編を見た感想だけど、うーん、まじつまらなかった。。
いろいろ風刺が込められているらしいが、僕の頭では理解できない。

原作はボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』。
原作は読んでいないけど、ボリス・ヴィアンは結構熱狂的なファンがいるので、原作は面白いのかもしれない。

映画『ビフォア・ミッドナイト』

2013年 監督:リチャード・リンクレイター
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




3部作の3作目だそうだ。
恋人までの距離(ディスタンス)(1995) 第1弾
ビフォア・サンセット(2004) 第2弾
ビフォア・ミッドナイト(2013)

前作をまったく見ていなくて何の思い入れも無い人間だからだろうか、なんかきつかった。

最初の方で長大な長回しが入る。
走る車の中を正面から固定カメラで捉え、前席の夫婦の会話が10分以上続いていく。
走っている車なので景色は流れていくが、それにしてもなんと動きの無い絵!
これじゃあ会話に楽しみを見出すしかないじゃないか。
車のシーンが終わるとそれなりにカメラが切り替わるようになるけど、とにかく会話、会話、また会話。
主演二人の会話の妙を楽しむ映画らしい。

で、楽しめたかというと少し微妙だった。
アメリカ人の人を小ばかにしたような声まねやオーバーアクションとか、したり顔のユーモアとか、ヒステリーとか、耳がきんきんしてどうしても疲れてしまう。
主演二人イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの声が嫌いになりそうだ。

でも、最後の方、数分前まであんなに睦まじかったのにいつからそんな話になったんだ?っていう会話の絶妙な流れだけは面白かった。

こういう会話ものの映画を見るといつも書いている気がするけど、エリック・ロメールが見たいな。