2015年5月7日木曜日

映画『イーダ』

2013年 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
製作国:ポーランド
at ギンレイホール




スクリーン幅はスタンダード・サイズで映像はモノクロ。
ただの懐古趣味だったら嫌だなと思ったけど、映画、って感じの映画でかなり面白かった。
余白の多い構図は静謐さで満たされて、映像を見ているだけで堪能できる。
少し重めの時代背景の中、寡黙な主人公イーダ(アガタ・チュシェブホフスカ)の清廉な美しさが映える。
過去にとらわれ続ける叔母の悲痛さも静謐な映像に合っている。

最後の方であるクラシック音楽がかかったとき、あ、これなんだったっけと記憶をたどるためにちょっとスクリーンから意識がそれていたら、衝撃のシーンが展開されて、ああ、もっと集中して見ていればよかったと後悔した。
まあその後もこういうシーンって何度か他の映画でみたことあるなぁ、『わたしが・棄てた・女』はちょっと違うし、なんだっけ、とまた意識がそれるんだけど。
ちなみに今調べたら音楽はモーツァルトの交響曲第41番だった。

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