2017年8月13日日曜日

映画『愚行録』

2016年 監督:石川慶
製作国:日本
at ギンレイホール




育児放棄で逮捕勾留されている田中光子(満島ひかり)の兄で週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は、現実から目を背けるように取材に没頭する。
取材対象は1年前に起こって未だ未解決の一家惨殺事件。
事件を追っていく内、被害者の人物像が浮かび上がり、そしてばらばらだったはずのピースが次第につながっていく。。

取材対象の人々が皆どこか嫌な感じの人たちなのね。
くずといえばくず、そして本当に現実にいそうなくず。
「なんであんなええ奴が殺されなあかんのですかね」
を共感を持って聞く人が一人もいないっていう。

冒頭のバスのエピソードってなんなんだろう。
あれ見ると、武志の性格はお茶目とか機転が効くとか、いろいろ想像できるけど、本編の武志はあんな冒頭のエピソードが別人かのように、終始表情が暗くておとなしい。
感情を表に出さないという点は共通しているけど、主人公武志の意外な一面としてこのエピソードを記憶して見ているとなかなか面白い。
にしても妻夫木君は暗い顔していても絵になるよな。
普通あんなに暗い顔していたら気持ち悪いやつだし周りもどんよりするはずなのに、顔立ちが整っているから暗い顔しても絵になる。
それが役者として幸なのか不幸なのかはよくわからないけど。

惨殺された家族の夫役で、この作品の中で一番嫌な奴の田向浩樹役に小出恵介。
あの事件のせいでギンレイでの上映が一旦リスケされた。
本当出演した役者のプライベートな事件なんてどうでもいいんだけど。
他、小雪にしては若い気もして誰?と思った松本若菜。
後から気づいた市川由衣。
臼田あさ美。昔雑誌のモデルやってた子だよね、確か。
濱田マリはなんか違和感あったな。演技というか、なんか存在自体がはまっていない感じ。
平田満がいいアクセントとして出演している。

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