2018年2月4日日曜日

映画『ブランカとギター弾き』

2015年 監督:長谷井宏紀
製作国:イタリア
at ギンレイホール




イタリア制作で日本人監督で舞台がフィリピン、ってなんだそれというのはおいておいて、なかなかいい映画だった。
長谷井宏紀監督がヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を受けて制作されたらしい。

ストリートチルドレンの少女ブランカと盲目の流しのギター弾きピーターを中心にした物語。
心温まる感動ストーリーとかサクセスストーリーとかそういう類いのものではなく、かといって説明を省きまくった芸術系というわけでもない。
ごくシンプルにストーリーは進んでいくのに、かなり面白い。
多くを説明しないのに人物描写がいいからかな。
生きるために他人にかまっていられない少年、居場所を守るために奸計をめぐらす小男と意外とそいつの言うことを信頼しているっぽいオーナー、なんかほっこりする路上の女(男)達。

少しネタバレすると、
ラストが主人公の笑顔で終わる映画にはずれは無いよね。
で、ラストの笑顔見て思い出したけど、この映画に大いに好感を持つ要因の一つに僕の大好きな映画『雨上がりの駅で』に雰囲気が似ているからというのがある。
ラストの笑顔も含め少女とおっさんという組み合わせも同じだし。

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