2017年 監督:チャン・ジュナン
製作国:韓国
at ギンレイホール
1987年の韓国。一人のソウル大学生が警察に連行されたあと取り調べ(拷問)中に命を落とす事件が発生する。
警察はこれを隠匿しようとするが、正義感にあふれる暴力検事のチェによって拒否されたりなんやかんやあって公になってしまう。
軍事政権下において国に戦いを挑む国民達の姿が描かれる。
なかなか珍しいと思うけど、主役がシームレスに移行する。
検事だったり新聞記者だったり看守だったりデモの学生だったり。
でも全編通じて出ているから主役は悪役のパク所長(キム・ユンソク)になるのかな。
悪役でありながら情に厚いというか頼りになるというか不思議なキャラクター。
なんかこの端役の子異常にかわいいなと思った女子大生ヨニ(キム・テリ)が中心人物になったのは嬉しい。
検事やら記者やらが中心になる中で、デモすら全く関係なく興味もない普通の女子学生を最後に中心に持ってくるところがうまい脚本だな。
そしてなにより演じたキム・テリがキュートすぎる。
もうキム・テリに全部持っていかれた。
ああ、あと亡くなった学生の母親が強烈だった。
息子はどこにいるんだい、みたいにやってきた母親が嗚咽をもらす家族にびっくりして恐る恐る首を左に回すとそこに息子の遺体が!
うわあーー!
っていう演技が最高すぎて笑いそうになってしまった。
ソル・ギョングも出ているんだけどアクションやっちゃったりしてすごい人だ。
2019年2月24日日曜日
映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
2017年 監督:ナタウット・プーンピリヤ
製作国:タイ
at ギンレイホール
貧しいながら頭のいい女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は学費の高い進学校に奨学生として転入する。
仲良くなった頭の悪い友達を救うためにカンニングの手助けをしたことをきっかけにして、学内での一大ビジネスを展開する。
なんせこの学校は金持ちぼっちゃん嬢ちゃんで頭の悪い子だらけだったので顧客には全く困らない。
スタイリッシュなカットで犯罪をスリリングに子気味よく描いていく。
で、スリルな緊張感を軸にして、友情やらそこはかとない恋愛要素とか家族愛とか貧富の差とか賄賂とか、って要素で巧みに味付けしていく。
面白かった。
その後の友情がどうなったか気になるところ。
カンニングとか主役の顔立ちとかで最初中国映画かと思っていたけどタイ映画。
主役の子はモデル出身らしい。
製作国:タイ
at ギンレイホール
貧しいながら頭のいい女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は学費の高い進学校に奨学生として転入する。
仲良くなった頭の悪い友達を救うためにカンニングの手助けをしたことをきっかけにして、学内での一大ビジネスを展開する。
なんせこの学校は金持ちぼっちゃん嬢ちゃんで頭の悪い子だらけだったので顧客には全く困らない。
スタイリッシュなカットで犯罪をスリリングに子気味よく描いていく。
で、スリルな緊張感を軸にして、友情やらそこはかとない恋愛要素とか家族愛とか貧富の差とか賄賂とか、って要素で巧みに味付けしていく。
面白かった。
その後の友情がどうなったか気になるところ。
カンニングとか主役の顔立ちとかで最初中国映画かと思っていたけどタイ映画。
主役の子はモデル出身らしい。
2019年2月17日日曜日
映画『500ページの夢の束』
2017年 監督:ベン・リューイン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ウェンディ(ダコタ・ファニング)は自閉症で、現在は姉(アリス・イヴ)と離れて施設で過ごしている。
ある日大好きなスタートレックで脚本コンテストが開かれていることを知り、ウェンディは書き上げた大作を応募しようとする。
しかしいろいろあってもう郵送しても期限に間に合わない状況になったため、自らロサンゼルスまで持っていく決意をする。
ウェンディとダコタ・ファニングを同時に愛でるロードムービー。
スタートレックの知識はほぼ無いけど楽しめる。
昔のホームビデオで幼いウェンディが突然癇癪を起こして叫びだす映像とか泣きそうだ。
現在のウェンディは大分自分を抑制しているが、姉とのシーンで想いが溢れ出すところなどつらい。
逃げるように去る姉は薄情かと思いきや、姉は誰よりも妹のウェンディを大事に思っていて、つらすぎて逃げ出してしまったのね。
ああ、背景としては、母親は他界し(父親は不明)、姉はウェンディの面倒を見ていたが、結婚して赤ん坊が生まれたので姉は泣く泣く妹を施設に入れたらしい。
赤ん坊に危険が及ぶことを危惧したのだろうが、そういう背景があると、ウェンディが高速で操る編み物のあの棒が恐ろしくなってくる。
泣き笑いのハートフルドラマでありながら、いろんなところではらはらする程よい緊張感もあり、民度の低い男どもに怒りも湧くし(なんとか語を駆使する警官以外ろくな男がいない!)で感情のオンパレードな充実した映画になっている。
隠れていたのにスタートレックマニアの警官の策略?に騙されて顔を出してしまうウェンディのキュートさにはまいる。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ウェンディ(ダコタ・ファニング)は自閉症で、現在は姉(アリス・イヴ)と離れて施設で過ごしている。
ある日大好きなスタートレックで脚本コンテストが開かれていることを知り、ウェンディは書き上げた大作を応募しようとする。
しかしいろいろあってもう郵送しても期限に間に合わない状況になったため、自らロサンゼルスまで持っていく決意をする。
ウェンディとダコタ・ファニングを同時に愛でるロードムービー。
スタートレックの知識はほぼ無いけど楽しめる。
昔のホームビデオで幼いウェンディが突然癇癪を起こして叫びだす映像とか泣きそうだ。
現在のウェンディは大分自分を抑制しているが、姉とのシーンで想いが溢れ出すところなどつらい。
逃げるように去る姉は薄情かと思いきや、姉は誰よりも妹のウェンディを大事に思っていて、つらすぎて逃げ出してしまったのね。
ああ、背景としては、母親は他界し(父親は不明)、姉はウェンディの面倒を見ていたが、結婚して赤ん坊が生まれたので姉は泣く泣く妹を施設に入れたらしい。
赤ん坊に危険が及ぶことを危惧したのだろうが、そういう背景があると、ウェンディが高速で操る編み物のあの棒が恐ろしくなってくる。
泣き笑いのハートフルドラマでありながら、いろんなところではらはらする程よい緊張感もあり、民度の低い男どもに怒りも湧くし(なんとか語を駆使する警官以外ろくな男がいない!)で感情のオンパレードな充実した映画になっている。
隠れていたのにスタートレックマニアの警官の策略?に騙されて顔を出してしまうウェンディのキュートさにはまいる。
映画『ライ麦畑で出会ったら』
2015年 監督:ジェームズ・サドウィズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に感銘を受けた高校生の青年が、この作品を舞台化して皆に伝えたいと思い、脚本を書き上げる。(セリフはほぼ原作どおりらしいが)
1969年のこと。
舞台化にあたり、サリンジャーの許可を得るために、住まいも不明なサリンジャーを探す旅に出る。
主人公ジェイミー(アレックス・ウルフ)は真面目キャラでなんかいじめられているのね。
といっても弱々しくて暗い感じじゃなくて、結構活発ですらある。
周りの奴らをクズだと思っているが、寂しさも感じている。
しかし、ある日度の過ぎたいたずらを受けたのを機に寮を飛び出す。
サリンジャーを探しに。
旅のお供は演劇交流で知り合った他校のブロンドの可愛い子、でなく、どちらかというと地味な女の子ディーディー(ステファニア・オーウェン)。
そばかす顔のこのディーディーがめっちゃいい子で泣けてくる。
ドローンの映像とか、鹿の剥製のアップとそれを見つめて首を傾げるジェイミーとか、なんとなくつまらなそうと思ったけど、ロードムービーだしまあ楽しめた。
ディーディーかわいいし。
サリンジャー役にクリス・クーパー。
allcinemaで「ライ麦」で検索したら2001年公開の『ライ麦畑をさがして』という映画も引っかかった。
概要見るとかなり似ているのでこの2015年版はリメイクなのかと思ったけど、2001年のやつもアメリカ映画だし、『ライ麦畑で出会ったら』の公式ページにも何も書いていないし、そもそも監督ジェームズ・サドウィズのほぼ実体験だというしで、なんら関係ないっぽい。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に感銘を受けた高校生の青年が、この作品を舞台化して皆に伝えたいと思い、脚本を書き上げる。(セリフはほぼ原作どおりらしいが)
1969年のこと。
舞台化にあたり、サリンジャーの許可を得るために、住まいも不明なサリンジャーを探す旅に出る。
主人公ジェイミー(アレックス・ウルフ)は真面目キャラでなんかいじめられているのね。
といっても弱々しくて暗い感じじゃなくて、結構活発ですらある。
周りの奴らをクズだと思っているが、寂しさも感じている。
しかし、ある日度の過ぎたいたずらを受けたのを機に寮を飛び出す。
サリンジャーを探しに。
旅のお供は演劇交流で知り合った他校のブロンドの可愛い子、でなく、どちらかというと地味な女の子ディーディー(ステファニア・オーウェン)。
そばかす顔のこのディーディーがめっちゃいい子で泣けてくる。
ドローンの映像とか、鹿の剥製のアップとそれを見つめて首を傾げるジェイミーとか、なんとなくつまらなそうと思ったけど、ロードムービーだしまあ楽しめた。
ディーディーかわいいし。
サリンジャー役にクリス・クーパー。
allcinemaで「ライ麦」で検索したら2001年公開の『ライ麦畑をさがして』という映画も引っかかった。
概要見るとかなり似ているのでこの2015年版はリメイクなのかと思ったけど、2001年のやつもアメリカ映画だし、『ライ麦畑で出会ったら』の公式ページにも何も書いていないし、そもそも監督ジェームズ・サドウィズのほぼ実体験だというしで、なんら関係ないっぽい。
2019年2月3日日曜日
映画『search/サーチ』
2018年 監督:アニーシュ・チャガンティ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
チャット、テレビ電話、SNS、ニュース映像、時には監視カメラの映像等々、全編PCの画面のみで構成される。
基本は家の中だけど、主人公の外での行動が野次馬が撮影してアップした映像として映されたり等、自ら勝手にかけた制約の中でいろいろ工夫していて面白い。
ただ、やっぱり狭っ苦しいよな。
ストーリーの方は、高校生の一人娘が突然行方不明になって、父親が探す話。
警察もよく捜査してくれているのだが、父親もいてもたってもいられずに独自に調査をする。
娘のPCのパスワードを突破し、関連人物への電話攻撃をしまくって浮かび上がってくる自分の知らない娘の一面。
ひょんなことからなんか気になるって感じで次々に新たな事実を掘り出す主人公は天才かと思う。
全編PC画面とかいうよりか、普通にストーリーが面白かった。
家族愛の物語。
公式ページの疑似ウインドウが面白い。モーダルダイアログっぽくてそうじゃない。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
チャット、テレビ電話、SNS、ニュース映像、時には監視カメラの映像等々、全編PCの画面のみで構成される。
基本は家の中だけど、主人公の外での行動が野次馬が撮影してアップした映像として映されたり等、自ら勝手にかけた制約の中でいろいろ工夫していて面白い。
ただ、やっぱり狭っ苦しいよな。
ストーリーの方は、高校生の一人娘が突然行方不明になって、父親が探す話。
警察もよく捜査してくれているのだが、父親もいてもたってもいられずに独自に調査をする。
娘のPCのパスワードを突破し、関連人物への電話攻撃をしまくって浮かび上がってくる自分の知らない娘の一面。
ひょんなことからなんか気になるって感じで次々に新たな事実を掘り出す主人公は天才かと思う。
全編PC画面とかいうよりか、普通にストーリーが面白かった。
家族愛の物語。
公式ページの疑似ウインドウが面白い。モーダルダイアログっぽくてそうじゃない。
映画『ウインド・リバー』
2017年 監督:テイラー・シェリダン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーは深い雪に閉ざされた山岳地帯。
ここで一人の女性が雪の上で凍りついた死体として発見される。
発見したのは地元の白人ハンターコリー(ジェレミー・レナー)。
FBI捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)はこのコリーの助けを借りながらなれない土地での調査を開始する。
なかなか面白かった。
題材は社会派サスペンスなんだけど、誰もが思う通り、これって現代版西部劇じゃん。
圧倒的な荒野は極寒の雪に覆われた山岳となり、どこからともなく現れるインディアンは守るべき存在となる等の違いはあれど、ガンアクションでばたばた死ぬ様や雰囲気は西部劇。
あのライフル銃のとんでもない威力よ。そんなに吹っ飛ぶ?
胸糞悪いのを吹っ飛ばすにはあれくらいやらなきゃ駄目なんだろう。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーは深い雪に閉ざされた山岳地帯。
ここで一人の女性が雪の上で凍りついた死体として発見される。
発見したのは地元の白人ハンターコリー(ジェレミー・レナー)。
FBI捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)はこのコリーの助けを借りながらなれない土地での調査を開始する。
なかなか面白かった。
題材は社会派サスペンスなんだけど、誰もが思う通り、これって現代版西部劇じゃん。
圧倒的な荒野は極寒の雪に覆われた山岳となり、どこからともなく現れるインディアンは守るべき存在となる等の違いはあれど、ガンアクションでばたばた死ぬ様や雰囲気は西部劇。
あのライフル銃のとんでもない威力よ。そんなに吹っ飛ぶ?
胸糞悪いのを吹っ飛ばすにはあれくらいやらなきゃ駄目なんだろう。
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