2021年2月27日土曜日

映画『博士と狂人』

2018年 監督:P・B・シェムラン
製作国:イギリス / アイルランド / フランス / アイスランド
at ギンレイホール




初版発行まで70年、世界最高峰と言われるオックスフォード英語大辞典(OED)の誕生秘話、を描いたベストセラーノンフィクションの映画化。
貧しい出自で学士号も持っていないが語学に堪能なマレー(メル・ギブソン)と、殺人犯で精神病棟に収容されているマイナー(ショーン・ペン)との交流、を軸にして被害者の妻イライザ・メレット(ナタリー・ドーマー)やその間に立つ看守のマンシー(エディ・マーサン)とか、マレーをよく思っていない偉い人たちとか、まあいろいろ絡んできて124分もあるしそこそこのボリューム。
でも飽きずに面白かった。

マレー役がメル・ギブソンってエンドロールでやっと気づいたわ。
原作の映画化に真っ先に名乗りを上げて自分で監督しようとしたくらいの熱量だったらしい。

イライザ役のナタリー・ドーマーがはじめはなんか若すぎないかと思ったが時折老けて見えるし年齢不詳だった。
1982年生まれか。

以下少しネタばれ


マイナーが狂ったきっかけみたいなものは結局なんだったんだろう。
狂ったといえば院長も有能そうに見えて途中から狂っているよね。

マレーもその能力的にだいぶ狂っていると言える。
けど、あまり能力的に活躍する部分も無いし、まともな人格すぎて平凡に見える。
もう少し破綻していればマイナーとの絆の深さにも説得力があるけど「事実に基づく」だからしょうがないのかな。
唯一異色な「学士号がない」という点は単に貧しかったからってだけでしょ。普通じゃん。

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