2022年7月25日月曜日

映画『ハウス・オブ・グッチ』

2021年 監督:リドリー・スコット
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




グッチ創業者一族の物語で実話に基づくらしい。
全然知らんかったわー。
映画向きの実話だねー。

運送業を営む父のもとで働くパトリツィア(レディー・ガガ)は、とあるパーティーでマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライヴァー)と出会い恋に落ちる。
マウリツィオはあのグッチ一族の人間だった。
グッチ家とか関係なく恋に落ちている(ように見える)んだけど、マウリツィオの父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)の猛反対に合う。
で、マウリツィオは家を出て二人は晴れて結婚。
マウリツィオは弁護士を目指しながら運送業の手伝いをし、屈強なトラック運ちゃんたちとも打ち解けて、二人は幸せに暮らしましたとさ。
で終わればいいのにそんなのはただの導入で、そっからどろどろの争いが。。

俳優陣だけですごい見ごたえがある。
レディー・ガガは『アリー/ スター誕生』でその自然な演技にかなりびびったけど、この映画だと既にもう大女優の風格を持っている。
ガガの圧をアダム・ドライヴァーの笑顔が和らげていいバランス。
ガガもアダム・ドライヴァーもそれぞれ独特な風貌しているから、二人揃うとなんか特異な絵になって面白い。

マウリツィオの叔父役でアル・パチーノ、父親役にジェレミー・アイアンズという最強の布陣。

怪しい占い師役にフリーダのサルマ・ハエック。

で、一番やばかったのは従兄弟パオロ・グッチ役のジャレッド・レトー。
いかした髪型だぜ。
どこか憎めない哀愁のあるキャラクターがドはまりして愛しくなってくる。
えっ、ドはまりって、、これジャレッド・レトーだよな。。
「アンジェラ15歳の日々」を見ていたときは、それほどイケメンというわけでもないしすぐに消えていく俳優だと思っていたよ。

ストーリーの方はいろいろ展開が唐突な気がした。映画自体は159分もあるのにな。
Wiki見るとパトリツィアは財産目当てで色仕掛けでマウリツィオに近づいたと言われているらしいね。
最初から財産目当てだったのか、それとも後から金に目が眩んだのか、とかその辺が映画では曖昧だから、パトリツィアの狂気とかマウリツィオの心変わりとか、全てが唐突に思えるのね。
ただただガガの狂気の瞳に圧倒されればそれでOKという気もしないでもないけど。

2022年7月17日日曜日

映画『エル プラネタ』

2021年 監督:アマリア・ウルマン
製作国:アメリカ / スペイン
at ギンレイホール




なんか昔懐かしい香りのする映画。
学生の頃こういう映画見ては爆睡していたのを思い出す。
今は、というと、2,3回うたた寝してしまった。
大抵は1回うたた寝して目覚めたらあとはすっきりするもんだけど、、、
私昔バレエダンサー目指していたとかなんとかでふらふらのポーズを取るおばちゃんとか、一体何を見させられているんだと思ってしまったらもう眠気に襲われる。

駆け出しスタイリストのレオ(アマリア・ウルマン)はイギリスから故郷のスペインに帰ってきて母親マリア(アレ・ウルマン)と暮らしている。
離婚して慰謝料で暮らしていた母親は、父親が亡くなって慰謝料が途切れたことで破産寸前。
働いたこともないし働く気もない。
で、レオが支えるのかというとそうでもなくてレオも貧乏。
二人してどん底にいるんだけど母親は能天気だし、レオもレオで絶望と希望の狭間で揺れながらも意外とあっけらかんとしている。

外にいる母親が、見た目若すぎてレオの友達なのかと思っていた。
アップになるとああ、って年相応の顔立ちなんだけど、遠目で見たときの若々しさが凄い。

冒頭の知らないおっさんとのやり取りまでは面白かったんだけど、その後はラストの方まであまり乗れず。(というかそこそこ寝てしまったし)
ラストはよかったし、寝ないでじっくり見れば意外と面白い映画かもしれない。

主演のアマリア・ウルマンが監督・制作もやっていて、アマリア・ウルマンは現代アーティストらしい。

2022年7月3日日曜日

映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

2019年 監督:
製作国:
at ギンレイホール




テフロンこわっ
環境問題を専門とする弁護士のロブ・ビロット(マーク・ラファロ)のもとに怪しいおっさんがやってくる。
デュポン社が土地にヘンなモノ埋めたから汚染されたとかなんとか。
ロブは企業側の弁護士なんだけど、祖母からの紹介ということもあって実際ウェストバージニア州の町に訪れて例のおっさんウィルバー・テナント(ビル・キャンプ)の話を聞くことになる。
そこからロブの長い長い闘いが始まる。

実話に基づく、ってだけじゃなくて世界中で使われているテフロンだのフッ素樹脂加工だのの話だから、こわっ。
一応空焚きで超高温にでもしない限り安全ってことらしいけど、、

巨大企業が隠しているものを一人の弁護士が気の遠くなる努力で少しずつ剥がしていく、と同時に人間関係が崩れていく。
サスペンス的な要素と人間ドラマ的要素のバランスがよくて充実の126分。

『Take Me Home, Country Roads』「Almost heaven, West Virginia(楽園のような、ウェストバージニア)」とかそんな歌詞だったんだねぇ。

妻サラ役にアン・ハサウェイ。
サラの人物像だけはよくわからなかったな。一応ロブの良き理解者とかいう立ち位置らしいんだけど。
自分はこんなに苦しんでいるのよ、っていう自分が自分がって訴えるあたりがアメリカ人っぽい。
そんでロブが倒れた一因にサラの言動があるはずなのに、当のサラは自分のせいとは一切思っていないどころかいい妻ぶっているから意味不明だった。

良き理解者の上司役にティム・ロビンス。

映画『スイング・ステート』

2020年 監督:ジョン・スチュワート
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




ヒラリー・クリントンの選挙参謀ゲイリー・ジマー(スティーヴ・カレル)は、ウィスコンシン州の田舎町で演説する退役軍人ジャック・ヘイスティングス大佐(クリス・クーパー)をYoutubeで見て、彼こそ農村地区で民主党の票を取り返す鍵になると考える。
単身町に乗り込んだジマーは大佐に会って民主党からの出馬を要請するのであった。
で、なんたかんだでこの小さな町の町長選が民主党共和党の威信をかけた代理戦争になっていく、っていうコメディ。

アメリカの選挙ってなんかもうただの票集めゲームみたいな感じよね。
そういう感じの選挙映画が多いからかもしれないけど。

テンポとノリがよくてなかなか面白かった。

大佐の娘役にマッケンジー・デイヴィス。
登場シーンから魅力的。
敵役にローズ・バーン。