2022年10月2日日曜日

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』

2021年 監督:リュ・スンワン
製作国:韓国
at ギンレイホール




1991年、当時国連加盟を目指していた韓国政府は、アフリカ諸国でロビー活動を行っていた。
ソマリアでは韓国大使のハン・シンソン(キム・ユンソク)は現地政府に取り入ろうと日々奔走していた。
しかしライバルである北朝鮮は20年も前からアフリカで活動を行っており、北朝鮮の大使リム・ヨンス(ホ・ジュノ)に遅れを取りがち。
で、前半はなにやら昔なつかしい雰囲気のほのぼの展開なんだけど、内線が勃発してからは過酷。

面白かったー。
日本人ならおいでおいでと招き入れそうだけど、そこは敵国、見捨てるのも厭わない姿勢とかちゃんと描いていて好感が持てる。
韓国と北朝鮮でそれぞれやりての若手が職員にいて、お互いばちばちやっているのもいいよね。
突然始まるカンフーアクションとかさ。監督は香港カンフー映画に心酔しているらしい。
最初はただの小物っぽいハン大使が頼れるリーダーみたいにかっこよくなるのも見所。

緩急がうまいのかな。
白旗出すところで旗が取れてしまうところとかギャグシーンだよな。命がけのギャグ。
コン書記官(チョン・マンシク)が憎めない。

本とかで防御力ましましの車がどんどん破壊されていって最終的には芸術的なオブジェみたいになっているのとかもよかったな。

どこで撮影しているんだろうって思ったらモロッコらしい。
ソマリアは渡航禁止らしいしさすがにソマリアじゃないか。
30年前とはいえ、アジアの1小国が現地のソマリアでこれほど大規模に内戦を再現していたらなんか言われたりしないのかなとか思っていた。
それにしても内戦のあの迫力やエキストラの多さはとんでもない規模だし相当制作費もかかっていそう。
日本じゃ今どきこんな大作映画作られないからなかなか楽しませてもらった。

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