2023年8月27日日曜日

映画『ドラゴン・キングダム』

2008年 監督:ロブ・ミンコフ
製作国:アメリカ
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ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演!
っていうので公開当時すごく見たかったんだよね。結局見なかったけど。
アマプラで普通に配信していたから見てみた。

最初孫悟空役で出てくるジェット・リーがコリン・チョウに石にされてしまい、えっ?共演っていうか同じ映画に出ているだけで接点無し??と勘違いしてしらけて見ていたけど、中盤以降でちゃんとあるじゃん。共演。

二人の対決が見どころで、正にジャッキー・チェンとジェット・リーが共演!っていう映画だった。
それ以外の見どころが全く無い、という意味でもある。

二人の対決は酔拳、螳螂拳、虎拳、蛇拳とか披露しちゃうしファンを喜ばせてくる。
ただ、まあジャッキーのスタントマン率が多すぎるんだよね。
3分の1以上はスタントマンなんじゃないかと思うくらい。
しょうがないとはいってもなんか気になるし残念なところ。

一応主人公はアメリカ人のカンフーオタク青年ジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
地元のギャング達に脅されて、チャイナタウンの馴染みの質屋にギャング達が強盗に入る手引きするジェイソン。
はぁ?お前この質屋の主(ジャッキー・チェン)によくしてもらっているのに何してくれてんの?
これで観客は100%ジェイソンが嫌いになる。
ただね、マイケル・アンガラノが元々なんかやってたのか知らないけど、撮影のための付け焼き刃の動きっぽくない結構ちゃんとしたカンフーアクションやるんだよね。
調べるとカンフーは知らないが『あの頃ペニー・レインと』で主人公の幼少時代を演じていたりと、そこそこキャリアを積んでいる青年だった。
しっかし、中国の田舎の農村にいるマイケル・アンガラノのとんでもない違和感www

ストーリーは異世界転生ものって感じ、っていう説明がしっくりきそう。
ちょっとの修行で強くなるチート能力。

2023年8月20日日曜日

映画『導火線 FLASH POINT』

2007年 監督:ウィルソン・イップ
製作国:香港
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主演ドニー・イェン。
カンフーアクション少なめかなと思ったけどラストに濃厚なバトルを見ることができる。
カンフーアクションというかより実践的なスタイル。
ジェット・リーも現代物でカンフー要素やワイヤーアクションを封印している作品あった気がする。

ストーリーの方はまああってもなくてもいいような話。
暴力デカのマー(ドニー・イェン)がやりたい放題のベトナム3兄弟と対決する話。
3兄弟っていっても強いのは次男(コリン・チョウ)だけだけど。
郷ひろみを坊っちゃん顔にしたようなコリン・チョウがまあ強くてドニー・イェンとの対決は見ごたえがあった。
そういえばマーの相棒みたいなやつで潜入捜査中のウィルソン(ルイス・クー)っていうのもいる。
ルイス・クーは濃い顔のチャラ男ってイメージで年齢重ねたら消えそうな感じだが、ルイス・クーって今や結構なトップスターらしい。
ダブル主演的に出番多いから当時からスターだったのかなぁ。
ルイス・クーの相手役にはファン・ビンビン!

なんかストーリーだけみるとクソみたいな話だけど、出演者は豪華だったのか。
ケント・チェンも出ているし!

2023年8月12日土曜日

映画『彼女はひとり』

2018年 監督:中川奈月
製作国:日本
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何も情報無しで見たから最初ホラーかと思った。
幽霊出てくるからホラーといえばホラーなのか。
いや、ホラー要素は幽霊というより、映像や演技やストーリーの終始漂う不穏な雰囲気がホラーだった。
冒頭から幽霊出すことでなんとなく緊張感が生まれて、その緊張感の中での棒読み風の演技が、最初意味の分からない登場人物達の背景をより得体のしれないものにしている。
いやー、面白かった。

ストーリーも面白かった。少しずつ背景を匂わせ明かしていく見せ方や流れがうまい。
ただの先生と生徒だと思っていたら、あれっ、なんか少し距離近くね?からの間髪入れず「しばらく学校の外では会えないです」ww
この先生もまた面白いのね。
今どきいない熱血で、家庭の事情にまでぐいぐい踏み込んできて「私達はとても心配しているんです!」っていう微妙にイライラさせる絶妙なライン。
本人はいたって真面目でたぶん本気で心配しているんだろうけど、生徒と付き合っているんだから倫理観とか教師の仕事に対する矜持みたいなものは欠如している。
この誰からも嫌われそうな先生が最後。。脚本書いた人もひねくれてるなぁ。

大人はあまり出てこないけど、この先生に限らず主人公の父親とかエンコーおばさんとか、ろくな大人が出てこない。
大人の身勝手に傷つけられ、傷つけ合い、救いを求める、子どもたちの物語。

監督の大学院の修了制作で、脚本も監督が書いているらしい。