製作国:日本
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アマプラで本当に適当に選んで鑑賞始めたんだけど、もう今年No.1にしたいくらいの名作だった。
冒頭の「この映画は実際にあった事件に基づいている」っていう字幕に最初はふーん程度だったのに、だんだんとこの一文がのどに刺さった骨のようにじんじんとつっかえて気になってくる。
「事件」ってなんだよ。。
主人公のあんちゃんが真面目でいい子すぎて、事件なんて起こらなくていいからとにかく幸せになってほしいと願わずにはいられない。
終始どきどきしていた。
杏の母親がなかなか強烈。
家からベルトかちゃかちゃした男が出てくるってだけで全てを悟らせる。(しかも家に婆さんいるし)
その後の激しいDV。。
ばあさんはある程度まともそうなんだけど、どうしてこうなったか。
家族に男がいないことが関係しているのだろうか。
もうとにかく狂っている。
演じた河井青葉さんは役柄から鬼女のように怖いけどよく見るとなかなか奇麗な人。
物語の最重要人物の刑事多々羅を演じたのは佐藤二朗。
ヨガシーンで少しコメディチックになるけどそれ以外はシリアス。
多々羅は昭和の男。
そして男って馬鹿だねとかそんな言葉で片付けられないレベルの阿呆。
ある目的をもって多々羅に近づく雑誌記者役に稲垣吾郎。
50代でこんな若い素人いるかっていうのは置いといて、「あんちゃん」ってちゃんづけで呼んでいるのは少しきもい。
そして主役が河合優実。
この子凄い。
なんというか対比で他の役者があざとく見えてしまうくらい役柄に自然に溶け込んでいて、見てるだけで心が揺さぶられる。
この映画は確実にこの子を中心に回っている。(主人公だからとかではなく)
とんでもない才能だよな。
初めて見たと思ったら『由宇子の天秤』の女子高生役の子か。妙に雰囲気あって結構覚えている。
ふてほどにも出ているらしいので今度見てみるかな。
そういえば『由宇子の天秤』の主人公の父親もやらかしていたな。
人柄や善性と下半身は別の生き物なんだろうか。
入江監督はドラマでやっていたサイタマノラッパーを見たくらいなのでもっといろいろ見てみたい。
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