製作国:日本
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なんか日本沈没した後にわずかに残った島々で原始的に生き抜く人々が裏切りや略奪等のいがみあいしているような無人島漂流ものみたいな映画かと勝手に思っていたら全然違った。
なかなか沈没しないし。
というか沈没するかもという科学的予測を受けて、研究者達や政府はどう動くべきか?日本をなくした日本民族とは?という葛藤や情熱が重厚な人間ドラマになっている。
リアリティが高くて、シンゴジラなんかチープな茶番劇に見えてくる。
昭和の男たちのかっこよさよ。
葉巻をくゆらせながら家の廊下を歩く丹波哲郎のダンディーさ!
変人だがその信念の強さと意思の固さがかっこいい男小林桂樹!
どれだけ心配したんだという理由だけでぼこぼこにぶん殴る熱い男夏八木勲!
たたずまいだけでダンディーすぎる二谷英明!
どんなじじいよりじじいらしい島田正吾!
仕事終わりに部下を高級外車に乗せて女のいる葉山の別荘に送り届ける理想の上司神山繁!
そして藤岡弘ね。この顔の濃さが許されるのは昭和だけだよな。
最初肉体労働の日雇いバイトの役柄かと思ったら潜水艇の操舵士とかいう頭悪いとできなさそうな職業で驚く。
いや、Gパンデニムシャツって恰好がラフすぎないかw
ちょっと配役ミスってんじゃないかと思いながらも、恋人みたいな女性を助けに火山灰の降り注ぐ中人々と逆行して突き進む姿は藤岡弘じゃなきゃダメだわと思う。
潜水艇のシーンは凄くよかった。
あの静けさや緊張感がたまらない。
あと、映画の始まり部分で音楽の一部かと思いきや新幹線の警笛の音っていうのは面白いつなぎだった。
名シーンは前半に集中している気がする。
特撮も当時にしては凄いんじゃないだろうか。
金もかかっていそう。
精巧に作られたミニチュアが惜しげもなく破壊されたり燃えたりする。
ちゃっちいといえばちゃっちくもあるけど、実写と織り交ぜながらの阿鼻叫喚は結構迫力ある。実際こんなんなったら泣くわ。
小松左京のベストセラーの映画化で、脚本は橋本忍。
キャストも豪華だしそりゃあ大ヒットするな。
面白かった。
2006年にリメイクされている。
ちょっと興味はあるけど監督とかキャスト見ているとなんか微妙だな。草彅君は好きだけど藤岡弘の印象が強すぎる。
なんか他にもアニメとかテレビドラマにもなっているみたい。
アニメの方は予告編見ると一般家族が主人公みたいで、原作の原型をとどめていない感じ。
ドラマは2021年のTBS日曜劇場で、ダイジェストを少し見た印象だとこちらも結構オリジナル脚本。それにしてもドラマだからか映像も役者も演技もなんだかペナッペナに見えた。
・・・おお、なんか昭和の熱さや重厚さダンディーさにかなり毒された気がする。。

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