製作国:日本
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「こんな田舎にはもったいないぐらいのM」と評される天才的なハードMであるヨシダヨシオ(村上淳)は最近スランプに陥っている。
以前のように火花が飛び散るような快楽が無く、段々と醒めてきてしまうのだった。
スランプの原因はおそらく、この道に入るきっかけとなったユキ子女王様(Azumi)を忘れられないからだろう。
ユキ子女王様は4年前に突然姿を消してしまったのだった。
今のミホ女王様(菜葉菜)に不満があるわけではないが、調子が出ないせいでなんかぎくしゃく。
弁明のために店外で会っているうちになんか奇妙に仲良くなっていく。
そんな時ヨシオは最近町でユキ子を見かけたという噂を耳にする。。
最初なんかボールギャグ加えた冴えないおっさんが出てきて、主演の村淳はいつ出てくるのかと思っていたらそのおっさんが村淳だった。
おそらくだけど、役のヨシダヨシオって30前後くらいの設定なんじゃないかな。
村淳も若いとはいえ20代くらいの女子社員に好意を寄せられたり、30そこそこくらいの店長に年下に接するみたいな扱いされたりっていうのは違和感あった。
あ、菜葉菜って20代くらいかと思っていたけど当時30後半くらいだったっぽい。
女性で実年齢より若く見える人って凄いな。
ストーリーはよくわからなくもあったが、「自傷行為は自分の心の歪みを癒す自己治療のプロセス」って劇中で言っていたのが全てかな。
ヨシオもユキ子女王様も子供のころや過去現在に受けた傷が癒えずにもがき彷徨っている。
ってことなんだろうけどよくわからず。各登場人物の掘り下げがもう少し欲しいところ。
店が並ぶ道を二人が歩いているシーンのドリーがなかなか良かった。
しかも話がめっちゃ盛り上がった最高点で「じゃあ僕あっちなんで」とスタスタ帰っていくヨシオが楽しい。
何度も出る坂道のシーンもいい。ヨシオを手伝うか逡巡しながらも通り過ぎるおばさんとか、寝たきりの母親(烏丸せつこ!)をちょっと殺そうとしてみたりとか。
全体的にコメディ調で深刻にもなりすぎずテンポもいいから見やすかった。
風俗やキャバクラ等の夜の世界で一目置かれる客っていうのは金払いのいい客の一択だと思うのだが、そのサービス内容に特化した天才すぎて客なのに一目置かれるっていうのが受ける。
市長選候補のうらがね舞太郎(田口トモロヲ)って絶妙な名前。
劇中でも「うらがね舞太郎ってw」って突っ込んでいるから劇中内のリアル候補名でそれをやっているという。
原作は山本直樹の同名漫画で、短編集の一遍なのかな。ネットで試し読みしたら全く違う話だったし。
キャロルキングの名曲『You've Got a Friend』をもじったらしいダディ竹千代&東京おとぼけCATSの曲『夕方フレンド』からタイトルをパクったらしい。
「よく、このベンチの下あたりに裸で放置されたもんです」
「一度は真冬に夜中中放置されて死にかかったこともありましたね」
「夜が明けて凍え切って意識が朦朧とした僕の目の前に現れたあなたは、ご褒美におしっこをかけてくれた」
「あの時注がれたおしっこの熱さは、僕は、今でも思い出します」
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ロングショットの長回しでいいシーンだった。

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