2005年12月11日日曜日

映画『ラヴェンダーの咲く庭で』

2004年 監督:チャールズ・ダンス
at ギンレイホール


ラヴェンダーの咲く庭で 特別版 (初回限定生産スペシャルアロマパッケージ)

イギリスの海沿いの田舎町、二人の老姉妹が静かに暮らしていた。
なんだろう。二人とも夫と死に別れたのかねぇ。
嵐が過ぎ去ったあとのある朝、姉妹は海岸に打ち上げられた一人の青年を見つける。
傷だらけで脚も骨折しているが死んではいなかったこの青年を姉妹は自宅で看病する。
と、なんかおかしい。
妹のアーシュラ(ジュディ・デンチ)が青年を見つめる視線が恋の視線にしか見えない。
いやいや、きっと死んだ息子に似ているとか、もしくは自分の息子のように愛しい視線を向けているかなんかだろう。
と、思ったのだけどやっぱり老女アーシュラは青年に恋しているのだと中盤以降ではっきり分かる。
姉の方は昔夫がいたが、アーシュラはずっと未婚だったっぽい。
それにしてもなんだろう、このなんともいえない気恥ずかしさというかうざったさというか・・・
実らないだろう恋をアーシュラ自身もはっきり自覚しているところがまた切ないのだが、それよりもなによりもなんかうざったいというかなんというか。

青年は実はヴァイオリンの名手だったということが街のヴァイオリン弾きをこけにした形で判明する。
なんか有名な奏者だったのか。
いや、無名だったらしい。
町にたまたまいた異邦人に才能を見出された青年はあっというまにヴァイオリン協奏曲のソリストとしてデヴュー。
それほどの才能がなぜ埋もれていたのか。
青年はポーランド人で英語が話せない。
ポーランドか。戦時中の話みたいだからきっと母国では音楽どころの話じゃなかったのかね。

ストーリーはとりあえず一通りの終着を迎えて、後は青年がなぜ漂流していたのかという謎が解明されれば終わりか、と思っていたら解明されないまま終わってしまう。
むむ、青年がアメリカに行きたいともらすシーンがあったが、もしやアメリカに行く途中で船が難破したということ?
どっかうとうとして聞き逃したシーンがあるのかな。

アーシュラ役にジュディ・デンチ。
姉役にマギー・スミス。
青年役に『グッバイ、レーニン!』や『ベルリン、僕らの革命』のダニエル・ブリュール。
ヴァイオリンが似合わないダニエル・ブリュール。
素人目に見てもその絃の動きじゃそんなリズムは出ないと思うシーンが多々あり。

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