2006年2月26日日曜日

最近

下の映画の感想読み返すと結構ぼろくそ言ってるなぁ。
ここのところ休みが日曜だけになったうえに平日の平均睡眠時間が4時間半程度で生きているから日曜の時間が貴重で。
そんななか飯田橋くんだりまで行って見た映画がさして楽しめないとあまりいい気分にはなれない。

いつだったか忘れたけど平日の夜にこたつでたばこ吸っていたら、いきなり体のすぐ傍でボフンという爆発音が聞こえた。
どうもうとうとして一瞬意識が飛んでいたらしく、音に驚いて視力が戻ると黒っぽいものが粉雪のように目の前をはらはら舞っていた。
停止したままの思考で目の前に舞っているものがたばこの灰だと気づく。
指にはさんだたばこに視線を落とすと、たばこの火のすぐ下にライターが置いてあって、ライターの胴体には黒いこげ後が付いていた。
ああ、恐ろしい。使い切る寸前の100円ライターだったからよかったが、オイルがもっと入っていたらと考えると。

2006年2月19日日曜日

映画『空中庭園』

2005年 監督:豊田利晃
at ギンレイホール


空中庭園 通常版

予告編を見た限り面白そうだと思っていたのだけどな。
冒頭からブランコのように揺れるカメラや天地がぐるっと一回転したり、って気持ち悪いだけじゃん。
まあタイトル文字出すまでの布石だったのでよしとしたが中盤でも懲りずにまたやってるし。

カメラも演出も非情に分かりやすいイメージと発想で紡がれていくから退屈だ。
血の雨のイメージシーンも何も面白くなかったしなぁ。
豊田利晃は捕まっちゃってるしなぁ。
うざさしか表現しない演出にいらいらしながらもストーリーの面白さでそこそこ楽しんでいたのだけどラストはぽけーっとしてしまう。
それまでどろどろと横たわっていたものが「ああ、そういうことなのね」って納得する形ですっきり収束されちゃてどっちらけになる。

映画『サヨナラ COLOR』

2004年 監督:竹中直人
at ギンレイホール


サヨナラCOLOR スペシャル・エディション

学生の頃ササキンと呼ばれていた佐々木(竹中直人)は高校時代のクラスのマドンナにずーっと恋焦がれていた。
二人は医師と患者という関係で再会を果たす。
しかし患者笈川未知子(原田知世)は彼をなかなか思い出すことはできなかったのであった。
思い出せないっていうのはそういう病気だったからとかじゃなくて佐々木が高校時代影が薄かったからね。

ゲスト出演があまりに多すぎてうざい。
人気スタイリスト役でかっこいい格好をしても段田安則は段田安則だったってところと、手術後の中島みゆきのあまりに不真面目な態度は面白かったが。
あとはなんだか最後までゆるゆるな感じで進んでいく。

2006年2月12日日曜日

映画『恐竜100万年』

1966年 監督:ドン・チャフィ
BS2 録画


恐竜100万年

こんな衝撃的な映画は久しぶりに見た。

映画は上空から何層もの雲をつきぬけ地上へとズームしていくシーンから始まる。
いつ地上までたどり着くかと思って見ていたら赤い点状の光が手前に向かって降りかかってきて地上ではなく得体のしれない赤い渦が高速回転しているのが見えてくる。
なんですか?これ。と思うと「ズカーン」という効果音と共に火山の爆発シーンに。
素晴らしいオープニングに度肝を抜かれたところでタイトルが。
キャストが流れて、おお、いっぱい出てるねぇと思ってふと気づく。
恐竜映画になんで人間が?

原始人が登場する。
猪を落とし穴に落として捕獲。
ナレーションによると部族の長がアコバでその二人の息子はサカナとトゥマクという名前らしい。
二人の息子はお互いに愛情のかけらもなかったとナレーターが語る。
捕獲した猪を運ぼうと、4,5人の男が猪を囲むのだが、持ち上げる途中にじいさんが間抜けにも落とし穴に落ちてしまう。
助けようとする若い男だが何を思ったか覗き込んだ男達を追っ払って自分もじいさんを見捨てて去っていく。
なにが起きたのかさっぱり分からない。
というのも原始人たちは名前さえあれ、言葉は持っていないらしいので台詞がないし、ナレーションも冒頭のみで以降一切入らないから。
見捨てられ、穴の中で震えていたじいさんは鷹のえさになる。
悲鳴は住処に向かって歩いている先頭集団にも響き渡り、何事かと皆が一斉に振り返るが、族長のアコバの奇声で再び歩き始める。
部族全員に見放されたこのじいさんは一体何をしでかしたというのか。意味が分からない。

住処に戻った男達は女達の出迎えを受ける。
今日の獲物の猪を焼く。
美味そうな猪を部族全員が見つめる。じじいが一人先走って猪に近付いていくが女によって投げつけられたでかい石で、頭を割り血を流してはいつくばる。ひどい。
そしてつまみ食いをしようとしたガキはアコバにおもいっきり手を踏みつけられる。
ここまで見てわかるのは、愛情のかけらもないとは息子二人だけではなく原始人同士が皆そうだったのね。
落とし穴に落ちたじいさんを助けなかったのもきっとただめんどうだったかなんだろう。

肉を食い終わったアコバは足りないらしく、息子トゥマクが食っている肉を奪う。
棒きれで喧嘩しだす親子。
アコバは二人の息子のうちトゥマクの方を気に入っていたみたいだったのだけどな。
トゥマクはアコバによって崖から突き落とされます。事故じゃなくてわざと。
喧嘩はただの親子喧嘩ではなく本気の殺し合いだった。
肉親ですら愛情のかけらも感じない。原始人なのでなんでもありです。
常識で見てると精神をやられる。原始人とはそういうものだったのだと思って見よう。

崖から落ちて死んだと思われたトゥマクだが奇跡的に助かった。
しかし部落に戻る気はない。
彼は広大な世界に旅立った。
冒険が始まる。主人公はトゥマクだったのか。
間もなく巨大なトカゲに遭遇して襲われるトゥマク。
恐竜じゃなくてトカゲの合成。
命からがら逃げ出した無力なトゥマク。
逃げ込んだ洞窟は泉の湧き出る美しい洞窟だったが、なにか危険を察知したトゥマクは必死に逃げ出す。
洞窟にやってきたのは類人猿だった。洞窟と類人猿はなかなか幻想的な名シーン。
というか類人猿と人類が同時代にいたのか。
まあ、なんでもありだ。人類が恐竜と遭遇しても驚かない。草食恐竜と遭遇後に続けて巨大蜘蛛と遭遇しても驚かない。

歩き続けたトゥマクはたぶん生まれてはじめてみるだろう美しい海にたどり着いたところで倒れこむ。
翌日?意識を戻すと美しい海にはむちむちの金髪美女が溢れていた。
と、突然巨大アーケロンが登場。脈絡なく。
美女達の部落の男達によって追い払われるアーケロン。
トゥマクはこの金髪族に助けられる。
金髪族はトゥマクのいた黒髪族より文化が発達していて、槍を作ったり絵を書いたりしている。
でも言葉は無い様子。
金髪族の綺麗な娘ルアナ(ラクエル・ウェルチ)に好かれるトゥマク。
・・・って書いていたら切りないな。

ストーリーなんてものはあってないようなもの。
アウアウ言ってるだけだし。
とにかくたいした意味もなく気づいたら殺し合いの喧嘩が始まる、そして気づいたら巨大生物に襲われる、っていうのを延々と繰り返すだけ。
この単純なまでの繰り返しとそんな単純さの中にほろっと潜む醜さや美しさや非情さや優しさが荘厳ですらある。
特にラストの大喧嘩では破壊的なもう一つの要素が突然割り込んできて一瞬呆気にとられるが、この単純だがなんでもありなカオスを圧倒的な威力で昇華させていてなかなか感動的だった。

CSS

HTMLのタグをごっそり変えてみました。
レイアウト関係の設定は全部CSSに外だししたので気が向いたらちょこちょこレイアウトや色が変わると思います。(今月分から)

2006年2月5日日曜日

映画『イン・ハー・シューズ』

2005年 監督:カーティス・ハンソン
at ギンレイホール


イン・ハー・シューズ

ローズ(トニ・コレット)は弁護士としてばりばり働いているが自分の容姿に自信の持てない女性。
ローズの妹マギー(キャメロン・ディアス)は難読症をコンプレックスにしながらも美貌と抜群のスタイルを武器になんとか生きている。

初めの方が嫌にかったるい。
でもこのさして面白くもなさそうな姉妹が実は複雑な家庭事情を持っていて、次第にNHK朝の連ドラ風の「家族って素晴らしい」話へと展開していく。
131分と長いがそこそこ退屈はせずに見れる。

キャメロン・ディアスが老け始めている。
そろそろ危険。
トニ・コレットはアメリカ人的なオーバーアクションが苦手。
今気付いたが朝の連ドラ「風のはるか」に出ている真矢みきの演技がどうも苦手なんだけど、それは彼女の演技がアメリカ人っぽく大仰だからか。
シャーリー・マクレーンはしみが凄くなっちゃったんだな。

映画『ふたりの5つの分かれ路』

2004年 監督:フランソワ・オゾン
at ギンレイホール


ふたりの5つの分かれ路

離婚調停の日から始まり出産結婚出会いと遡っていく。
二人の男女が共に歩んだ人生の断章が遡っていく。

なんだこのホテルの部屋のモスグリーンの壁紙は?
壁紙と同じ色のTシャツ、同じ色のコート。
落ち着いた色なのに落ち着かない配色。
肌のくすみを少しも隠さずひたすらありのままにくっきり映す裸体。
復旧できないバランスの中の強引な結合もむなしく別離の瞬間にかかる不釣合いな明るめのイタリアンポップス。
「?」と思うと時間は遡りいくらか幸せな時期のディナー風景へ。

『ペパーミントキャンディー』のように性格や人生までも変えるほどの事件が起きるわけでもなく、淡々と過去が綴られる。
未来の破綻を知らない出会いの瞬間は淡々ながらも輝いて。
ラストの方は無性にエリックロメールの映画が見たくなる。

2006年2月4日土曜日

出勤

休日出勤 orz
取っていない代休が8日以上