2006年10月21日土曜日

映画『劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲』

2003年 監督:京田知己 総監督:出渕裕
BS2 録画


ラーゼフォン 多元変奏曲 初回限定版

冒頭こっぱずかしい学園恋愛が繰り広げられ、何これと思う。
と思ったら東京を残し全ての人類が消滅し・・・と思ったらそれは東京にいるものに与えられた情報操作で、実は東京が「TOKYO JUPITER」と呼ばれる障壁に覆われ外界から隔離されていて東京の外では人類は普通に生きていた。
東京が障壁で覆われたのはMUと言われる異次元からやってきた青い血の生命が・・・あれ?なんで障壁作ったんだっけ?
まあ、いいや。とりあえずTOKYO JUPITERの中では外より時間速度が6倍ゆっくり流れるらしい。
主人公の神名綾人はTOKYO JUPITERの中にいて、その恋人の三嶋遙は外にいた。
TOKYO JUPITERが出来てから16年が経過。
TOKYO JUPITER内では2年ちょっと?
かつての恋人は先に大人になり、もう29歳。
TOKYO JUPITERに残された想い人に会いたい一心で、TERRA(MUおよびTOKYO JUPITERを攻略するために組織された研究機関)に入隊し、神名を一途に思い続ける遙が健気。
そんな恋愛ストーリー。

2002年に放映されたテレビシリーズの劇場版らしい。
ガンダムの劇場版みたいに超短縮版なんだろうな。
話や展開が急すぎてよく分からない。
主人公の神名綾人がいろいろ葛藤するのだけど、ガキくさいぼっちゃんのいじけ話などどうでもよく、また、ラストで爆発するわけのわからなさもどうでもよい。
ただ、けなげーな遙ちゃんの恋愛ドラマとしては面白かった。

それにしても16年も思い続けてやっと会えたというのに、会った瞬間に交わした言葉の感動の無さは一体なんだろう。
劇場版で大事なシーンがカットされているのだろうか。
ネットで調べてみると、この劇場版っていうのはテレビ版を切り貼りした上に新シーンを追加して結構別のお話になっているらしい。
ということでテレビ版も見てみる。
って再会シーンはテレビ版も同じであっさりしてるのね。
紫東遙はTOKYO JUPITERが出来る前に神名綾人と恋人同士だったという設定は後付け?
それと、テレビ版では皆クローンだったのか。
樹が綾人の弟だったというのは衝撃。東京と外で時間の流れが異なったという設定を上手く利用しているなぁ。

2006年10月9日月曜日

映画『ゲド戦記』

2006年 監督:宮崎吾朗
at キネカ大森


ゲド戦記

先輩にキネカ大森のポイントそろったカードを貰ったのでキネカ大森に行ってくる。
1回行く毎に1ポイント貰って3ポイント貯まると1回ただで見れる、って未だにやっていたとは。
これと水曜が1000円というサービスがあるために、1999年頃は週に1回以上は通っていた気がする。
ここ4,5年行ってないから凄い久しぶりだな。
トリュフォーもシャブロルもジャックリヴェットもダリオアルジェントも初めは全部キネカ大森でやっていた特集で見た。
で、今何の特集やっているのかなと調べてみると、特に何もやってない。
しょうがない、封切から選ぶか。
目ぼしいのは『涙そうそう』と『ゲド戦記』
『涙そうそう』は長澤まさみ主演だな。なのにあまり見る気が起きない。どうもつまらない予感がするため。
ということでこちらはつまらないという噂を聞く『ゲド戦記』を見る。


初めから竜二匹の戦闘。
親殺しなども絡めて出だしはなんか面白くね?とわくわくする。
まあ、冒険活劇としてそれなりに面白かったです。
だだ、テーマに据えた単純ともいえる分かりやすい論理は感動もなくストレートに示され、壮大になりそうな世界観は消化しきれずに小ぢんまり展開される。
よく分からない点や描写が不足していると思われる点は多々あり。最後にそれなりの盛り上がりを見せると全てが解決したらしく急速に映画も終わってしまう。
過去の宮崎アニメのシーンを模倣しているところがただの模倣にしか見えないところも含めて、ジブリ作品として新しい創造で一歩進むどころか二歩も三歩も後退していると感じさせる。
そして、テルーの声だけは馴染めず。


映画見てから久しぶりに大森の街をふらつく。
昔あった店がなくなっていたりするので、ちょっと心配になって学生の頃少しバイトしていた珈琲亭ルアンを見に行く。
昔と変わらずレトロな雰囲気をかもし出して変わらずに存在していた。
入ろうかと思ったがマスターももう覚えてないだろうなと思ってやめる。

2006年10月8日日曜日

映画『美しい人』

2005年 監督:ロドリゴ・ガルシア
at ギンレイホール


美しい人 デラックス版

それぞれ「美しい人」を主人公にした9編のオムニバス。
各編に出ていた人物がたまに別の編にも出ていたりするが、大きな繋がりは無く、各々独立した小編といっていい。
オムニバスは苦手だな。
登場人物やストーリーにとっかかっていく最初の作業がひどく苦手な僕は、1編10分程度で終わって、その度に新しいストーリーが始まるというのは相当ポップな展開でもないかぎり苦しい。
そしてこの作品はかなり文学チック。
監督ロドリゴ・ガルシア。親父さんは文豪のあのガブリエル・ガルシア=マルケス。

各編の女優さんが皆見事すぎる演技を披露。
短編ゆえか眠気か、ほとんどはしらっと鑑賞。
2,3回眠った上に終始うとうとする。
一番気になったのはホリー・ハンターの腕のたるみ。
機会があったら眠くないときに見てみよう。ラストの話とか結構よかったし。

映画『プルートで朝食を』

2005年 監督:ニール・ジョーダン
at ギンレイホール


プルートで朝食を

ギンレイに少し早めに行って会員カードを更新。
7回目の更新のため来年の11月までとなります。と言われる。
気づいたらもうそんなになるのか。
10回目になったらゴールドカードになって一生無料とかにならないかねぇ。

男だが心は女のパトリック・“キトゥン”・ブレイデン(キリアン・マーフィ)は養家を飛び出し、ロンドンに実の母を捜しに旅立つ。
金もあても無いキトゥンはロンドンで様々な人に出会い、妖艶になっていく。
男性の女装姿はあまり綺麗なものではないけれど、時折、ほんの時折はっとするくらい美しかったりする。
それにこのキトゥンという人物は無駄なプライドなど持ち合わせておらず、何より自分のそして友人の幸せを追い求める。
その姿があまりに大らか過ぎて、そして悲しくて、どんな女性よりも母性に溢れているように見えるから面白い。
とはいいつつそれにしても長くね?途中寝ちゃったよ。

2006年10月7日土曜日

映画『イノセンス』

2004年 監督:押井守
DVD


イノセンス スタンダード版

前作の続き、ということだけど、素子がいなくなったからバトーが主役なんだな。
台詞が聞き取れないから話がよく分からず。

2006年10月1日日曜日

映画『天国の本屋~恋火』

2004年 監督:篠原哲雄
BS2 録画


天国の本屋 ~恋火

なんで録画したのかも忘れて見始める。
タイトルロールで竹内結子と玉山鉄二が主演だと知る。
よりによって僕の嫌いな芸能人(歌舞伎役者とは言わない)と結婚してからというもの興味を失ってしまった竹内結子主演か。
玉山鉄二はちょっと前まで
柏原崇→玉山鉄二→玉木宏→オダギリジョー
の順で区別が付かなかったのだけど、最近ではちゃんと区別できる。
次に香里奈、新井浩文ときて香川照之とくる。
香川照之だけでも見といた方がいいかなと思い始める。
そして原田芳雄。ふーん。
音楽松任谷正隆。えっ、まじ?
主題歌松任谷由実。えー!
すげえ見る気なくす。
なんで主題歌があるわけ?
消そうと思ったが最後に監督篠原哲雄と出たので、ちょっと思い直す。

自己中な演奏を繰り広げるピアニスト玉山鉄二は首になる。
というかソロで弾いてるわけじゃないのにこんなテンポもぐちゃぐちゃな演奏をする奴がピアニストとして仕事していること自体間違ってるだろう。
自棄酒飲んで気づいたら天国にいた。
って話。

面白かったのは香川照之の登場シーン。
天才花火職人だったがある事件をきっかけに花火職人をやめてしまったという役で、竹内結子と大倉孝二が花火作ってくれと頼みに行くと、
「かえってください。ぼくもうはなびとかんけいない」
とくぐもった発生で駄々っ子のように答える香川照之に吹き出す。
一番笑ったのは香川照之と竹内結子が言い合う長回しで、激昂した香川照之が竹内結子を引っ叩く。
フルスイングで本当に引っ叩いてね?と思うと竹内結子が香川照之に張り返す。
こちらも負けじとフルスイングの右が香川照之の首筋にクリーンヒット。続けて左もクリーンヒット。
見事な2倍返しワンツーです。
間違いなく本当に引っ叩いている。
香川照之はびびっちゃって防御体制で縮こまる。

竹内結子は強気な勢いがあっていいですね。
香川京子もちょろっと出演。
吉田日出子がかわいいです。
あがた森魚も本当のちょい役で出演。エンドロールで名前見つけて探しました。竹内の父役です。