BS2 録画
木村惠吾の狸御殿シリーズ初のカラー作品。
『関の弥太っぺ』と併映されたらしい。
日本映画全盛期のお正月娯楽ちょんまげ狸ミュージカル。
話の筋は単純。
かちかち山の泥棒狸泥右衛門(菅井一郎)の娘お黒(若尾文子)は父親と違って気立てのいい娘だった。
ある時成り行き上狸御殿(つまりお城みたいなもの)に入った二人は不法侵入で捕まってしまう。
狸御殿ではちょうどきぬた姫のお見合いのために隣国の若君狸吉郎(市川雷蔵)がやってきていた。
家老の狸右衛門(中村鴈治郎)が狸御殿の衰退ぶりを憂いて図った政略結婚だが、当のきぬた姫は「私は狸なんかと結婚しない。人間と結婚するのよ」と言って家出してしまう。
狸吉郎はきぬた姫はまだかと待っているしさあ困った、ってことできぬた姫に瓜二つだったお黒がきぬた姫の身代わりとなる。
お黒にぞっこん惚れこんでしまった狸吉郎。
お黒もまた狸吉郎に恋してしまう。
どうしよう。ただの村娘なのに。
シンプルにも鮮やかに色彩を放つ美術セットと照明の中、市川雷蔵や若尾文子が歌い、舞う。
豪華正月映画なのでもちろん二人だけじゃない。
勝新太郎、中村玉緒、水谷良重、神楽坂浮子、松尾和子に和田弘とマヒナスターズまで。
ひとつなぎの舞台で全国ご当地ソング巡りしたり。
ご当地ソング巡りは雷蔵の相手役で各地域で一人出てくるので出演時間が1分も無い。
松尾和子や中村玉緒を使い捨てのように使う豪華さ。
娯楽映画なので(?)お色気もあり。
狸と一緒に河童ガールズが出てくるのだけど、衣装の素材が皆緑の線状にしたビニールなのね。
服はミニのスカートのみ。上半身は裸で緑の長い髪の毛が微妙に胸を隠す、ようでいて全然隠れない。
スカートはスカートで線状なのでぺなぺな。
前はどうなっているか知らないがジャンプした瞬間にけつ丸出しだったのでパンツはいてない。
さすが娯楽映画。
女優さんは白くてぶよぶよしてそうだったけど。
他にも全体的にレビューのシーンのバックダンサーは皆エロい格好している。
はっぴの前が完全に閉じられずにへそまでがら空きだったり、浴衣のすそが斜めに豪快に寸断されて右足丸出し、左足は膝まで状態で踊るもんだから銀色のショーツが普通に見えたり。
でも一番エロティックなのは豪華な着物を着た若尾文子の首にかかる銀や赤の短い首飾りだな。

0 件のコメント:
コメントを投稿