2009年8月21日金曜日

映画『レイチェルの結婚』

21(金)~25(火)まで夏休みをとったので映画を見に行く。

2008年 監督:ジョナサン・デミ
at ギンレイホール


レイチェルの結婚 [DVD]

手持ちカメラで始まったなぁと思ったら終始手持ちカメラ。
レイチェルの結婚式二日前から結婚式当日までを追った家族ドラマ。
手持ちカメラでドキュメンタリータッチだけど、カメラを回す人物が登場人物から認識されているわけではないのでやっぱりカメラマンはそこにいるけど存在しない扱い。
ドキュメンタリータッチってなんだっけ。
カメラが登場人物と同じフィールド、同じ視点にいることでリアリティが増すのかな。
まあ、なんでもいいけど手持ちカメラがあまり好きでないので普通に撮ってほしかったな。
なかなか悲しい精神的葛藤を描いているのでどっしり見たかったってことで。

公式ページのプロダクションノートをさらっと読むと、リハーサルなしで役者もほとんど即興で演技をしていたらしい。
カメラマンのデクラン・クインもショットがあらかじめ決められていたわけではないので培った技術と後は直感で撮影していたらしい。
こう見ると凄いことをやっているように思える。
でもやっぱり終始手持ちカメラって・・

レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚だけど、主役はレイチェルの妹のキム(アン・ハサウェイ)。
キムは姉の結婚式二日前に麻薬更生施設から出てくる。
レイチェルの結婚の準備でたくさんの人が集まりお祝いムード一色のホームに戻ったキムは家族に温かく迎え入れられるのだが。

ドキュメンタリー風のせいか本当にどうでもいいシーンも多い。
両家族や友人が集まった夕食会で一人ずつ立って新郎新婦にお祝いの言葉を述べるのだけど、なんだこの気持ち悪い幸せ感に溢れた内輪ノリは。
内輪ノリ、そう、それだ、内輪ノリをことあるごとに見せられても何も面白くない。
それに一人混じっている東洋系の兄さんの顔が気になってしょうがない。
細い目でなぜかスキンヘッドでピンク縁のサングラスをシャツの襟首にぶら下げて、頻繁にカメラに映りこむ。
調べてみると中国系アメリカ人で本業は詩人らしい。

ああ、この映画ちょっときついなぁと思ってみていたのだけど、後半次第に明らかになるキムの過去や家族の葛藤が段々面白くなってくる。
自暴自棄になったキムが翌日にレイチェルの部屋の前に現れたとき、カメラはレイチェル側の視点でドアが開かれると、そこに震えた子犬のような弱弱しい表情のキムが現れる。
ここで泣きそうになってからというもの、その後キムが映るたびに泣きそうになって何度もこらえる。

前半少しも乗れなかったのだけど、最後まで観るとなかなか面白かった。
他、デブラ・ウィンガーも出ている。

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