2009年11月15日日曜日

熊木杏里 Autumn Tour 2009 はなよりほかに 東京国際フォーラム

みしせはそてつ
なうたんいあさき
こすわきば
や ど

セットリストの内容と順番を記憶するために覚えた復活の呪文なんだけど、ライブが終わってからいたるところにセットリストが張り出されているのを見てがっくりくる。
セットリストの順番を記憶するためにそれなりの神経と集中力を使ったのに、こんなことならもっとライブに集中してればよかったぜ!
張り出されたセットリストをいろんな人が携帯のカメラで撮っていて、僕も一瞬撮ろうとしたのだけどもう記憶したしいいやと思って撮らず。


東京国際フォーラムでの熊木杏里のライブに行ってきた。

1. 未来写真
会場が暗くなって人が出てきたと思ったらいきなり歌が始まる。
newアルバムから「未来写真」。
この曲は数少ないアップテンポの曲なので、ライブ後半くらいで手拍子させられる曲なんじゃないかと思っていたけど、まさか1曲目に持ってくるとは思わなかった。
バンド構成はギター、ベース、キーボード、チェロ、ドラム。
伸びのある声とリズムで出だしから飛ばします。

2. あなたに逢いたい
続けて特徴的な音のイントロが始まると、なぜか一瞬郷愁が漂って頭が真っ白になる。
4年くらい前のアルバムの曲だからライブではもう聴けないと思っていたので青天の霹靂で真っ白になったわけだけど、意識が戻るとこの大好きな曲をライブで聴ける喜びに感動する。
最初から面食らうことばかり続いたけど歌はじっくり堪能した。

3. センチメンタル
newアルバムから「センチメンタル」。
さびの歌詞にセンチメンタルという言葉が入っていて、アルバムでこの曲を初めて聴いたとき凄く違和感があったのだけど何度も聴いていると慣れた。
センチメンタルにいい曲だ。

4. 花言葉
ここでやっと挨拶MC。
そしてnewアルバムから「花言葉」。
最後の方のハミングで「ウォウウォウ」と歌っていたけど「ウォウウォウ」がこれほど似合わない曲はないと思う・・・

5. それぞれ
3rdアルバム『風の中の行進』から。
アルバムとはまた違った歌い方。
言葉を区切って力強い、というか力が入りすぎていると言うか。
声量バリバリの圧倒させるような歌い方にこれからシフトしていったら嫌だな、と少し思う。

6. 天使
newアルバムから「天使」。
サビの最後に語るような低い声で「僕は君のもの」と歌うのだけど、これが凄いぞくっとする。
熊木杏里は裏声が特に好きなんだけど、低い声もまた魅力的で、しかもサビの最後にこんなに効果的なフレーズで使われるとガツンとやられる。

7. 春の風
4thアルバム『私は私をあとにして』から「春の風」。
もう2年前の曲になるのか。

8. 長い話
ここから伴奏はギター一本になる。
「私の10年間を」という話から何を歌うのかと思ったら曲は「長い話」で、これも僕はライブで初めて聴く。
噂によると21歳より先の続きを以前にライブで披露していたらしいので、まさか27歳までの続きを聴けるのかとちょっと期待する。

伴奏がギター一本になったことで声がいつもの柔らかさになる。
21歳のくだりまできて、どきどきしていたら何も変化なしに普通に曲が終わってMCになる。
「よく続きを歌ってくれと言われるんですけどね・・・」
といった話をしているところで上の階からいきなり
「前に続きをライブで歌っていたよね!」
みたいなでかい掛け声が響いてびびる。
今の時点で振り返ってその年齢のことを書いても嘘になるからもう駄目だというようなことを言っていた。
続きを知りたければ発表している曲を聴いてください。そこに全部詰まっている、と。
なるほど、じゃあ気が向いたら歌詞カードでも開いてみるか。何百回と聴いているのに未だに歌詞を聞き取っていない曲がいっぱいあるので。

9. Wow Wow
MCから、次は誰かの曲を歌おうとしているらしいというのは分かったけど誰の何の曲かは分からないまま聴き始めると小田和正の「Wow Wow」。
「花言葉」でのハミングはこの曲への伏線だったのか・・・

10. 誕生日
この曲を作ったきっかけの話から「誕生日」。

11. 一千一秒
ピアノ(キーボード)弾き語り。
かつ今回一番楽しみにしていた「一千一秒」。
この曲すごいいいんだわ。
「不思議な 不思議な この世界」
っていうくだりの不思議な高揚感がたまらなく泣きそうになる。

12. 雨が空から離れたら
ライブの中でピアノ弾き語りのコーナーを楽しみにしているのだけど、早々に切り上げてまたバンドになってしまう。
「雨が空から離れたら」。
知らなかったのだけどこの曲はちびまる子ちゃんの額に線が入っているように落ち込んでいる友達に向けて作った応援ソングだったらしい。

13. 最後の羅針盤
4thアルバム『私は私をあとにして』から「最後の羅針盤」。
ここらへんから非常に心地よい眠気に襲われる。

14. 今日という日の真ん中
新しいアルバムから。

15. こと
「こと」。
何度聴いてもやっぱり名曲だなぁ。
できれば弾き語りで聴きたかったけど。

16. Snow
新しいアルバムから。

17. 新しい私になって
タイトルをど忘れして終始悩む。

18. 君の名前
ここでやっと来た「君の名前」。
これもできれば弾き語りで聴きたかった。
何度も聞きすぎたせいか、前のライブで弾き語りで初めて聴いたときのような衝撃はなかったけど、それでもいい曲だ。

19. バイバイ
締めは「バイバイ」で。

En1. やっぱり
アンコールの拍手がまばらだった気がするのだけど、気のせいかな。
僕のいた1階の後ろの方の席ではアンコールの拍手がほとんど聞こえてこなかった。

今回のツアーは新しいアルバムのテーマが恋であることから恋の歌ばかり集めたということだけど、まだ「ひみつ」を歌っていない。
アンコールで来るかと思っていたら「やっぱり」だった。
この曲も好きだから別にいいが。

En2. どこまでも
最後にキーボードの前に座って弾き語りで未発表の「どこまでも」を歌う。
弾き語りで聴くとなんでも名曲に聞こえる。


全部で21曲か。
じっくり堪能できたかというと、最後の方は集中力が切れてしまった。
椅子に浅く腰掛けて腹が曲がり続けたので最後の方は腹筋が痛くなってきて。
映画見るときは後ろに座っている人を意識しないで済むようにいつも端っこか後ろの席に座って、疲れたら椅子に深く腰掛けて背筋伸ばしたりして調節するのだけど、今は後ろの席の人に気を使ってずっと浅く腰掛けていたから。
それと、前の席にずらずら座っていた関係者らしき男女の集団の中で、僕の左斜め前に座ったウェーブのかかったロン毛のあんちゃんが非常にうざくて気になってしょうがない。
何がうざいかってライブ中、首をありえないくらいかくかく動かすんだもん。
リズムを取っているとかじゃなくて、デフォルトは寝違えたかのように首を思いっきり右に傾け、そこからちょくちょく首の筋を伸ばすようにコキコキ左右にふったり、っていうのを終始繰り返す。
鶏以外でこんなに落ち着きのないやつは初めて見た。
気にしないようにしても頭頂部にかけているサングラスが動くたびにライトが反射して光るし。

席は運だな。

個人的には半分は弾き語りで歌って欲しいところだけど、大変なのかな。
バンドのメンバは皆上手いことは上手いのだけど、たまにバンドの一人一人と歌声が全ててんでばらばらに音を奏でているように聞こえるときがある。
座った席の音の反射具合とかも関係しているのだろうけど。
チェロの音も基本的にはいい雰囲気をかもし出しているものの、たまにギーっていう音が大きく耳に飛び込んできて引っ掻き回されたような気分になる。
エレキギターやキーボードなどと比べてチェロはそのままでもホールに音を響かせられるような異質の存在だし。

まあ、なんだかんだいっても満足はした。
新しいアルバム『はなよりほかに』をもっと聞き込んで次のライブに備えよう。

はなよりほかに(初回限定盤)
ひとヒナタ(初回限定盤)(DVD付)私は私をあとにして風の中の行進無から出た錆殺風景

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