at ギンレイホール
![劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WgZEk6kUL._SL160_.jpg)
16時くらいの回から見に行こうと家でのんびりしていたが、正確な時間でもチェックしておくかと調べると15時25分からではないか!
『劔岳 点の記』が2時間超の大作らしく、いつもより時間がずれている。
慌てて仕度して家を出る。
木村大作。昔テレビで椅子にふんぞりかえって偉そうに語っている姿を見て印象はあまり芳しくない。
期待度は低かったのにさらには長いという事実を知って、その上いきなりこんなに慌てさせられてテンションは下がる一方です。
木村大作の初監督作品で撮影も自ら行っている。
出演者が無駄に豪華で有名どころがいっぱい。
まず浅野忠信が主演。
で仲村トオル、國村隼、笹野高史、小澤征悦、田中要次などが出てきた後に宮崎あおいまで!
そして準主役といっていい案内人役で香川照之。
他にも役所広司、井川比佐志、夏八木勲、松田龍平、モロ師岡、鈴木砂羽、石橋蓮司、新井浩文と次から次へとよく集まったもんです。
皆監督を慕って出演したのだろうか。
明治時代後半、国防のために日本地図を完成する必要があったが、最後にして最大の難所として劔岳が残っていた。
陸軍参謀本部陸地測量部の測量手柴崎芳太郎(浅野忠信)は劔岳の初登頂及びその測量を命じられる。
猛吹雪、一歩足を踏み外せば即死のような絶壁、クレバス、雪崩、落石、という過酷な環境での撮影は大変でしたねぇと素直に思う。
紅葉に雪景色、厳しさも穏やかさも様々な劔岳の表情が映し出されていく。
撮影の技術的なことは知らないのだけど、きっと並のカメラマンではできないような技術と経験を駆使してその瞬間に撮れる風景を限りなく最高な形で切り取っているのだろう。
確かに、絵葉書にでもすれば綺麗そうな風景がたまにある。
ただ、写真を見たければ写真集でも買ってくればいいし、劔岳の荘厳な映像を見たければ日本の名山シリーズでも見ればいい。
映画という形態にした以上、映画としてそれなりに楽しませて欲しいところだけど、なんかところどころ微妙で残念。
まず音楽がうっさい。
音楽は池辺晋一郎なんだけど、なんでこんなことになっちゃったのって思っていると、公式ページによればあの数々のクラシック音楽の選曲は木村大作が自ら行ったとのこと。
あと、一番盛り上がって一番感動的になるはずのシーンのあっけなさはかなり拍子抜けする。
順撮りしたと言っているから最後の方はスタッフの疲労が限界だったのかなぁ。
そもそも139分って長い!
映像で印象に残ったシーンを思い出そうとするが特に思い出せない・・
小市慢太郎の不適ないやらしい笑いくらいか。「遊びねぇ・・ふっ」
浅野忠信は人を寄せ付けない大自然の中より街中にいるほうが映えるよなぁ。
存在感と色気のようなものが自然の圧倒的な力の中で埋もれてしまうので。
笹野高史が國村隼より偉い地位ってどうなのよ。
公式ページのメニューが面白い。
普通は「コメント」というメニューが「称賛のコメント」になり、「監督について」などのメニューが「伝説の活動屋木村大作」になっている。
これは木村大作の性格を意図的に反映したギャグか。なかなかやりおる。
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