2010年5月23日日曜日

映画『クリーン』

2004年 監督:オリヴィエ・アサイヤス
at ギンレイホール


クリーン [DVD]

昔はジャッキーチェン映画で体張っていたアイドルというイメージだったのにいつのまにか世界的女優になっているマギー・チャン主演。
30代くらいに見えるけど、ジャッキーチェンの映画に出ていたのって80年代くらいだよなぁ。
20数年前だから今いったいいくつなんだろう。
と思って調べてみると1964年生まれ。
製作が2004年だから40歳くらいか。
若々しい。

ミュージシャンの夫と二人三脚で夢を追っているエミリー(マギー・チャン)は夫婦揃ってヤク中。
二人には息子がいるのだけど、夫の両親のもとに預けられている。
ある日夫がぽっくり死んでしまって愛する夫と道を同時に失った失意のエミリーは今までの自分勝手な生き方を改めて離れ離れになっていた息子との絆を取り戻そうとする。

大きな展開は特に無くしっとりと展開する。
でもなかなか面白い。
マギー・チャンの演技が切ないんだな。
一挙一動に目が離せない。
彼女の存在感と魅力が全てを支配していて、良いか悪いかは置いておいて他の役者は忘れてしまう。
ニック・ノルティは浮浪者みたいだし、子役は可愛い顔しているだけでなんかいらっとくるし。

作品中「x-ray」という人物が出てくるのだけど、エンドクレジットで「x-ray x-ray」と出ていたから御本人らしい。
有名な人なのかと検索してみたけどよくわからず。

映画『母なる証明』

2009年 監督:ポン・ジュノ
at ギンレイホール


母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

えらい混んでるなと思ったらウォンビンの復帰作だからか。
でも主役は圧倒的な存在感のキム・ヘジャという女優さん。
韓国の国民的大女優らしい。

虫も殺せない優しい息子がある日女子高生殺人事件の犯人として逮捕される。
冤罪と信じる母親は真犯人を自ら探し始める。
衝撃の真実が待っている、という予告編を見たときに二重人格とかでどうせ息子が犯人だったんでしょと適当に思っていたけどそんな単純ではないよねぇ。

オープニングが面白い。
キム・ヘジャが高原のススキヶ原のようなところを一人放心したような表情で歩いていたと思ったらゆっくりと踊りだす。
後半のある出来事の後のシーンなのでオープニングに持ってこられてもさっぱり分からないのだけど(しかるべき時系列に挿入されても踊る意味は分からないが)、エンターテイメント映画でこういうオープニングにすること自体今時めずらしい。
面白い映画なんじゃないかと期待させるオープニングで、実際結構面白かった。
必要以上に恐ろしいシーンが多いし。ざくざく切れる裁断機とか。

それにしても音楽がいいな。

2010年5月8日土曜日

映画『ウィニングチケット -遥かなるブダペスト-』

2003年 監督:イレーシュ・サボー,シャーンドル・カルドシュ
at ギンレイホール


ハンガリー映画で舞台は1956年。
貧しい労働者のベーラはサッカーくじで大穴を当て、給料百年分に相当する金を手にする。
しかし銀行に預けに行く道すがら、ハンガリー動乱に巻き込まれ、大金をとりあえず家に持ち帰るのであった。

ユーモアに溢れるのだけど、全編にただようのは物悲しさ。
サッカーくじで大金を当てた男のドタバタ喜劇かと思いきや、大金を当てたってところはそんなに重要な要素ではないように思える。
もちろん大金があるからレストランを借り切って朝まで騒ぐことができたわけだし、金をそういう用途に使用するようになった心境の変化とかも重要なんだけど、それでもこの映画の尋常じゃない儚さ切なさを描くためのほんの一要素にしか過ぎない。
人の命はあっけない。世界は変わり続け、幸せな瞬間が永遠に続くわけではないが、夢や希望は捨てずに今この時を一所懸命生き抜こうというメッセージ。
だけど夢や希望もあっけなく死んだ瞬間に消え去るのだけどね。

下宿人のセクシーねえちゃんロージカと主人公のベーラの関係が面白い。
初めはエロい目線でしかロージカを見ていなかったのだけど、最後の方の暗い部屋で二人が寄り添っている姿のなんと美しいことか。
レストランにふと現れてヴァイオリンを奏でた後寂しげな表情のまま無言で去っていく女性兵士も印象深い。
ラストシーンの無常感と余韻も秀逸です。

そういえば今日ギンレイに入館するために並んでいるとき、見終わってぞろぞろ出てきてすれ違っていく人達の中から「よくわからなかったね」という声が聞こえた。
今日のプログラムの『ミレニアム』はそんなにややこしいミステリー映画なのか、と思っていたけど、よくよく考えるとすれ違った人達はこの『ウィニングチケット』をちょうど見終わった人達だ。
確かによく分からないといえばよく分からないかもしれない。
喜劇なのか悲劇なのか明るいのか暗いのか希望に溢れているのか絶望なのか・・
でも面白かった。

公式ページ

映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

2009年 監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
at ギンレイホール


ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

全世界で話題になった(らしい)スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンのミステリー巨編『ミレニアム』3部作の映画化第一弾。
153分もあるんだけど、犯人が判明するところまでは中だるみもしない。

主人公は元雑誌記者のジャーナリスト。
ヒロインは鼻ピアスのパンクファッション。
で凄腕のハッカー。

膨大な資料を瞬時に整理して壁に人物相関張り付けたりとかほんのわずかな手がかりを求めてどこにでも足を運ぶ行動力とかあこがれるねぇ。
主役のミカエル・ブルムクヴィストは色男じゃないのだけど、なんか非常にかっこいい。色気もある。
他の男があまりに非道な奴等が多いのでその対比で、ってこともあるだろうが。

なかなか面白かった。
エンドクレジットの後に第二部の予告編が挟まっていた。
二部以降は元々テレビドラマ化のみの予定だったらしいが、スウェーデンでは第一部の興行成功を受け映画用に編集して公開されたらしい。
日本公開はいつだろう。

2010年5月5日水曜日

PS2

PS2がさぁ。調子悪くてさ。大分前からだけど。
起動時になかなかディスクを読み込まなくて20回くらいリセットしてやっとゲームができるようになるんだけど、ゲームが始まってもディスク読み込みのタイミングでしょっちゅうピガーとか音がして30秒くらい待たされる。
まあ待ってればいいのでいつも待っていたのだけど、GW中にちょろちょろやり始めた「アヌビス ZONE OF THE ENDERS」っていうゲームがアニメーションシーンになると3秒進んで1分固まるみたいなひどい状態。
いらっとしたので薄型の最新PS2をamazonで購入、したのが5/2の深夜。

5/3の夕方に発送しましたメール。

5/4は暇だったので1日中届くのを待っていたのに一向に来ない。
腹が減ったので21時頃に近所のカレー屋にカレー食いに行く。
帰って何気なくドアのポストを見たら不在通知が入っている。
日付は朝の9時くらい。
家で寝ていたしチャイムに気づかないわけないはずだが、と思ったけどそういえばうちのチャイム半年前くらいから壊れていたんだった。

5/5の昼過ぎに「ペリカン便でーす」という声がどこかから聞こえるのに反応して出てみると配達員がいてPS2が届く。
ダンボール小せって思いながらあけるとダンボールの中にさらに小さくPS2の箱が入っている。
そしてPS2の箱の中からさらに小さいPS2本体を取り出す。
初期型の4分の1くらいの大きさかな。
技術の進歩に驚愕したひと時。

PlayStation 2 チャコール・ブラック(SCPH-90000CB)