2008年 監督:コートニー・ハント
at ギンレイホール
前回のギンレイのプログラムを見逃したので予告編を見ておらず、どんな映画かも知らずに見始める。
フローズン・リバーか。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
川が凍るって時が止まる、未来の見えない閉塞、とかそんな映画なのかねぇ等と想像しながら。
バスローブのようなものから老女の足が覗いている。
カメラが上がると続いて老女の手が映る。
さらに上がるとパーマのかかった長い茶色の髪の先端が見える。
あれっ、若いの?
さらに上がると女の顔が映るのだけど、ああ、やっぱり老女だ。
と思ったら5,6歳くらいの子供にママと呼ばれている。えっ。
着替えるために下着姿になったのを見ると、刺青が目立つその肌の感じはどうも40半ばくらいっぽい。
そんな年齢のわりに大変老け込んで見えるおばさんが主人公。
で、主役がもう一人いて、こっちの方は逆に小学生の太った男の子だと思っていたら実は30前くらいの女性だったという驚きの風貌。
華やかさのかけらもない二人の女性の映画で一体何を楽しめばいいんだと思ったのも一瞬で、意外となかなか面白い映画だった。
貧困と差別の中で自分を、家族を守ることに必死な二人の物語。
2008年サンダンス映画祭のグランプリらしい。
2010年6月13日日曜日
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