2010年9月11日土曜日

映画『ボーダー』

2008年 監督:ジョン・アヴネット
at ギンレイホール


ボーダー [DVD]

デ・ニーロとアル・パチーノがベテラン刑事役で共演。
冒頭から射撃場で二人が並んでばんばん発砲しているのでその姿にファンは歓喜するのだろう。

ターク(デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)はニューヨーク市警のベテラン刑事で名コンビとして数々の事件を解決してきた。
ニューヨークでは法律を盾に警察の追及を巧みに逃れてのうのうと暮らしている犯罪者が大勢いた。
そんな時、悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。
この犯人がタークらしい。
タークの自白ビデオや事件のモノローグが度々挿入される。
時は前後しながら、二人が連続殺人事件を追う姿が描かれる。
警察では犯人は警察関係の人間とにらみ、タークに嫌疑をかけていた。
タークのパートナーであるルースターはタークがそんなことするわけないと憤慨する、という人間ドラマ。
中盤過ぎたあたりでもしやと思うが前半は本当なんも疑いもしなかったな。
自白ビデオの最初に犯人の名前言っていたのかなぁ。

この二人、名コンビというかどこか時代に取り残された迷コンビに見えてしまうのは何故だろう。
二人の刑事がど派手に活躍するアクション映画ではなく、上記の通りシリアスな話なのでリアルさが必要なんだけど、そのリアルさの中でこの二人は浮いている。
昔の刑事映画の観すぎな痛い二人のような感じ。
セリフは忘れたけど娼婦に聞き込みに言ったときにルースターがちょっとウィットというか下品なセリフを吐いて立ち去るのだけど、言った本人はかっこいいつもりでも娼婦は「は?何言ってんだこのじじー」みたいな表情でルースターの後姿を眺めている。
破天荒で有能な名コンビ、を気取って偉そうにしているお荷物じいさん達、とまでは言いすぎかもしれないけど、結局あんな事件起こしちゃったら残った方はニューヨーク市警内の若手から総スカン食らったりしないだろうか。

「ゴッドファーザー」シリーズでは二人が同じシーンに収まることはなく、1995年の「ヒート」でも同一のフレームに収まることがほとんどなかったことから、待望の"共演"らしい。
といっても僕はこの二人に特に思いいれが無いのでそれほど感動が無い。
なんでだろうと思ったらアル・パチーノは『スケアクロウ』や『セルピコ』など若い頃の作品から今に至るまで結構見ているけど、デ・ニーロの若い頃の作品って一本も観ていないからだな。
それはつまり巷で名作と呼ばれている作品を全く見ていないことを意味する。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿