at ギンレイホール
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あれっ、天使がいるよ。
娘役の子がやばいね。
中性的(子供なので)で神秘的な可愛さ。
こんな子が娘だったら毎日定時で帰る。
どこで見つけたんだろうと思ったらダコタ・ファニングの妹で既に何本も映画に出ていた。
スティーヴン・ドーフが演じる映画スターがセレブで自堕落で空虚な生活を送っているところに、前妻の娘のクレオ(エル・ファニング)がやってくる。
父と娘の本来普通にあるべきだった日常が、愛しさを滲ませながら淡々と描かれていく。
娘役が破壊力抜群だからな。父の心境が変化しないわけが無い。
淡々とっていうのが本当淡々となので途中うとうとしてしまった。
それもあってか、プールサイドで日向ぼっこする二人のシーンがラストシーンの気配を色濃く漂わせたとき、同時にもたげた「ここで終わるとはなかなかいい映画だったかもしれない」という感想と微妙な興奮が数秒後にはプールサイドのシーンと共にあっという間に過去に置き去りにされていく悲しさ。
別離があって「俺は空っぽの人間だ」と言わしめ、だだっ広い荒野を黒のフェラーリがむなしい爆音と共に行く当ても無く周回し続ける冒頭のシーンがラストシーンへと繋がって行くのだけど、なんかそんなストーリー上まとめなくてもいいじゃん。今更。ぶひ。
つまらなくはなかったけど滅茶苦茶面白いというわけでもなく、ただエル・ファニングが順調にいい女へと成長してくれることを祈りたい。