2013年7月15日月曜日

映画『ジャンゴ 繋がれざる者』

2010年 監督:クエンティン・タランティーノ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




タランティーノ製の西部劇。
ジャンゴといえばマカロニウエスタン『続・荒野の用心棒』でフランコ・ネロが演じた役柄。
以降マカロニウエスタンの代名詞のようになって、様々な亜流が作られている。
日本でも三池崇史が『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』って作ってるよね。見てないけど。(※タランティーノも出演していたらしい)

西部劇といったら大半が南北戦争後が舞台だけど、この映画は南北戦争前が舞台になっている。
場所も西部じゃなくて南部。
だからか荒野が出てこない!
は、まあいいとして、さて、ジャンゴはこの映画では黒人。
そして南北戦争前の南部なのでばりばりの奴隷制時代だ。
白人に人間扱いすらされていない黒人が「自由人」として憎き白人をばしばし撃ち殺すっていう構図がもうカタルシスの塊になっている。
そしてマカロニウエスタンへのオマージュと共にこの映画の主題になっているのがこの黒人奴隷制度で、アメリカでは今まで自国の奴隷制度を扱った映画をほとんど作っていないらしい。
アメリカ人が今まで真正面から捉えようとしなかった黒歴史を取り扱いつつエンターテインメントに仕上げてしまったのがこの映画。

上映時間165分。
でもそんなに苦ではない。
ラストがかっこいいので。

全然気づかなかったけどディカプリオの屋敷でジャンゴに名前を尋ねていた男は初代ジャンゴのフランコ・ネロだったらしい。
あと、執事スティーブン役はサミュエル・L・ジャクソンだったんだねぇ。全然気づかなかった。
『おとなのけんか』しか見たこと無いけど、クリストフ・ヴァルツはいい役者だな。

0 件のコメント:

コメントを投稿