2009年 監督:ラージクマール・ヒラニ
製作国:インド
at ギンレイホール
予告編を見る限り、独自のミュージカル映画を量産してきたインド映画がハリウッドの娯楽映画に毒されてB級にもならないつまらない映画を作ってしまったんだと思った。
予告編の「ランチョーは超天才の自由人」ってところのどや顔なんてひどすぎる。
170分もあるし予告編の印象も悪いけど、一応見てみる。
で、見た感想は、なんか思っていたより面白かった。
まさにB級という感じで。
映画だからこそできる自由さ。
そしてできすぎているけどしっかり伏線張って徹底的に楽しませるストーリー。
上空からの撮影とかCGとか、無駄に金をかけている豪華さ。
2曲だけだけどミュージカルもあり。セットや衣装も豪華。
予告編のどや顔のところは、何か難問を解いてどや顔しているのかと思ったら全然違うシーンだった。
インドで歴代興行成績ナンバーワンらしい。
インドに馬鹿が増えなければいいけど。。。
この映画の主人公達に共感して真似したら9割方挫折してひどいことになるだろうから。
人生狂って「強姦を輸出」されたら迷惑だし。
この映画が高らかに謳っている「詰め込み教育は駄目」はインドだと青天の霹靂並みの衝撃なのかな。
ストーリーのテーマにまで据えて何度も声高らかに主張なんて、日本や欧米の映画ではまず作られないだろうし。
詰め込み教育の象徴であるサイレンサーが普通に社会で成功しているところがミソ。
そういえばこないだテレビでやっていたけど、秋田の国際教養大学ってところは凄いな。
いわば全校生徒がランチョーみたいな感じ。
もうちょっと遅く生まれていたら行きたかった。
フィクションの娯楽映画だから別にいいのかもしれないけど、結構やっていることがひどい。
サイレンサーに対する仕打ちなんか、もう悪質ないじめだよね。
嬉々として改竄されたヒンドゥー語でスピーチするサイレンサーが哀れだった。
他にも自分の都合で飛行機の離陸を止めて、なんか格好よく走り去っていったり、酔っ払って学長の家の玄関にしょんべんかけたり。
しょんべんって中学生かよ。大学生は普通そんな非常識で低俗なことはしません。
(ん?なんか僕も大学のゼミの合宿中似たようなことをした記憶がうっすら脳裏をよぎったけど。。)
ヒロインは一応美人ということなのかな。
インドでは美人なのだろう。
でも昔見たルノワールの『河』に出ていたインド少女は美人だったな。インド映画じゃないからか。
2013年11月4日月曜日
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