2012年 監督:ウディ・アレン
製作国:アメリカ/イタリア/スペイン
at ギンレイホール
今度はローマ。
群像劇になっていて、意外と面白かった。
中でも恋人の親友がやってくる話が面白い。
誰もが彼女の虜になるという小悪魔的魅力の彼女の親友モニカに心動かされるジャック。
そのジャックのそばに突然現れては進言を繰り返す高名な建築家ジョン。
ジョンは別に死んでいるわけでもないのに、幽霊のような位置づけで突然現れる。
映画ではあまりやらない心情のモノローグを、ジャックとジョンの会話(他の人には聞こえない)という形でしれっとやってしまうところ、賛否両論あろうがそのウディ・アレンの強引さ(洒脱さ?)が面白い。
進言する内容も「彼女はインテリぶっているだけだ!」「有名な小説のフレーズを一つだけ暗記して諳んじてるだけだ」とか、なかなか的確(というか、僕は危うくだまされていたけど)で、ジャックもそこは分かっていながらも彼女の魅力から逃げられないでいる。
このインテリぶる方法は結構使えるなと思った。
小説に限らず、音楽、絵画、映画等々なんでもいいが、人の名前やタイトルを知っているだけじゃ足りない。プラスしてワンフレーズや軽いエピソードなどを混ぜてやれば、実際読んだことも聞いたことも見たこともなくてもインテリっぽく見えそうだ。
もちろん突っ込んだ質問されたらうまく回避する必要があるけど。
以前、俳優女優は皆ウディ・アレンの映画に出たがる、なんて話を聞いたことあるけど、今でもそうなのかな。
生霊建築家ジョンにアレック・ボールドウィン。
ジャック役にはザッカーバーグことジェシー・アイゼンバーグ。
小悪魔モニカにはJUNOことエレン・ペイジ。
以前も出ているペネロペ・クルスは今度はコールガール役。
ロベルト・ベニーニは突然有名になるおっさん役。
ロベルト・ベニーニがウディ・アレンの映画に出るなんてちょっと前まで想像もしなかったけどな。
シャワー歌手のおっさんはかなり有名なテノール歌手らしい。ファビオ・アルミリアート。
2013年12月15日日曜日
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