2014年8月24日日曜日

映画『ダラス・バイヤーズクラブ』

2013年 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




マシュー・マコノヒー、ここ一年くらいで4,5本見ている気がする。
筋肉自慢のマシュー・マコノヒーが撮影のために21キロ減量したらしく、がりがりになっている。

実在の人物でエイズ患者のロン・ウッドルーフの物語。
その日暮らしで享楽的に人生を生きるテキサス男ロンは、ある日エイズで余命30日と申告される。
ここからが凄い。どう見ても頭悪そうにしか見えなかったロンが、破天荒さはそのままにインテリっぽい風格を携えてくる。
演じるマシュー・マコノヒーあっての両立は「かっこええ」としかいいようが無い。

ロンの相棒でトランスジェンダーのレイヨンはロンの支えとなるのだが、レイヨン自身の繊細な感情や2人の絆がまたぐっとくる。
演じているの誰だろうと思ったらジャレッド・レトーだった。たぶん最後は『パニック・ルーム』だから10年ぶりくらいに見た。


ジャレッド・レトーといえば『アンジェラ15歳の日々』。
懐かしくて調べてみたら、NHKで放送したのは全19話中11話だったらしい。
そうか、なんか変な終わり方している気がしたけどそういうことか!
今すぐレンタルビデオ屋にいかなくては、といいたいところだが会員証持ってないし作る気もない。どうしよう。テレビでやってくれないかな。

映画『あなたを抱きしめる日まで』

2013年 監督:スティーヴン・フリアーズ
製作国:フランス/イギリス
at ギンレイホール




性的に穢れた女性たちが入れられる収容所みたいなところを見て『マグダレンの祈り』を思い出した。
本作ではこの収容所の話ではなく、離れ離れにされた息子を葛藤の末約50年経ってから探し始める物語。(正確に言うと50年間一切探さなかったわけではないみたいだけど)

息子を探すフィロミナ(ジュディ・デンチ)の旅のお供は元エリート記者のマーティン(スティーヴ・クーガン)。
過去から今に続く辛い感情を普段は微塵も感じさせない普通のおばちゃんっぷりを発揮するフィロミナと、三面記事用に同行していたにすぎないマーティンの記事にすべきかどうかの葛藤など、年齢も想いもまったく異なる2人の関係性と変化の機微が面白い。

2014年8月10日日曜日

映画『アメリカン・ハッスル』

2013年 監督:デヴィッド・O・ラッセル
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




1979年に実際にあった政治スキャンダルをもとにした話らしいが、まあ、面白い。
「ギラギラ」って感じが。

予告編を見ていると騙し騙されの壮絶な戦いが繰り広げられるのかと思ったけど、それほどでもない。
それほどでもないからあのラストの爽快につながっていくのかもしれない。

主演はクリスチャン・ベイル。役に合わせた体重増減の自由自在っぷりが恐ろしい。
FBI捜査官役にブラッドリー・クーパー。
詐欺師の愛人役にエイミー・アダムス。もう40なのにいい女だな。
で、詐欺師の妻役にジェニファー・ローレンス。
妻登場時、けばいのが出てきたと思ったけどよく見ると若い。
ジェニファー・ローレンスだと全然気づかなかった。。
詐欺師は若い奥さんもらったんだな。
この詐欺師の妻が物語上超重要な存在で、しかもそのキャラクターがあまりにも強烈。
この憎たらしさがだんだんかわいくすら見えてくる。

あと、洋楽の名曲がてんこもりで、
ビージーズ、スティーリーダン、アメリカ、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ジェファーソン・エアプレイン(マライアキャリー版だったらしい)、等々。
なかでもトム・ジョーンズのデライラは詐欺師と市長の2人が高らかに歌い上げていてシーン的にも面白かった。

映画『はじまりは5つ星ホテルから』

2013年 監督:マリア・ソーレ・トニャッツィ
製作国:イタリア
at ギンレイホール




よくあるおばさんの自分探し&恋愛結婚ハッピーエンド物かと思ったら微妙に違っていた、ように思う、というのもラストがよく思い出せない。

実在の5つ星ホテルがわんさか出てくる。
一度は泊まってみたいような面倒くさいような。