2015年 監督:ジョン・クローリー
製作国:アイルランド/イギリス/カナダ
at ギンレイホール
1950年代のアイルランドの小さな町で暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は神父の計らいで単身ブルックリンに移り住む。
知らない土地での生活に馴染めず、故郷を懐かしみつらい日々を送るエイリシュだが、イタリア系の気のいい青年トニー(エモリー・コーエン)と出会ってからエイリシュの人生は劇的に充実していく。
1950年代の街並みや調度品、服装、そしてシアーシャ・ローナンの静けさを湛えた佇まいに魅了される。
エイリシュがいい子なんだわ。
いい子なんだけど帰国した後にアメリカ帰りのアバズレ風に見えてしまうのが心が痛い。
ストーリー的には女ってよく分からない、という話だった。
以下、ネタばれ
なぜにジムに惹かれる?そりゃあ紳士的でいい奴ではあるけどさ。
故郷か、それともブルックリンか、悩んだ末の決断の決め手はそれかい!
きっとジムとトニーならもちろんトニーなのだが、故郷には母もいるし結婚相手としては同じ国の人間がいいかも、ってことで揺れ動いていたのだろう。
決断のきっかけはきっかけに過ぎず、形としては愛を選んだということだ。
エイリシュ情熱的~。
2016年11月20日日曜日
映画『これが私の人生設計』
2014年 監督:リッカルド・ミラーニ
製作国:イタリア
at ギンレイホール
世界で活躍する女性建築家のセレーナ(パオラ・コルテッレージ)は人生を見つめなおして故郷のローマに戻ってくる。
ただしローマの建築業界は超男性社会で入り込む隙間もなく、ウェイトレスをしたりしてなんとか過ごしていく。
で、バイク盗まれたり男と出会ったり建築会社に潜り込んだりするっていうアラフォー女性応援コメディ。
最初の方は全然面白くなかった。
コメディ要素がなんかしっくりこず、公営団地でいきなりでかい音させてびっくりさせるのも嫌いだし、恋愛相手になるっぽい魅力的な男性(ラウル・ボヴァ)の登場シーンはこれでもかとちゃかしまくっているし。
アラフォー独身女性が主人公ってことで恋愛要素も当然のごとく入るはずで、その相手となりうる男性の重要な登場シーンなのに、こんなにコメディになっちゃったらもうこの先にどんなドラマが待ち受けていようが二人の展開を常にしらけて見てしまうだろう。
と、思っていたのだけど、この男、実はゲイだった!
っていう事実が判ってから登場シーンのちゃかしぶりも納得し、違和感を感じていたコメディ要素もなんか慣れてきてだんだんと面白くなってきた。
女性秘書(ルネッタ・サヴィーノ)が会社の玄関で社長の家族を見つめているときの悲しげな表情には泣きそうになった。
それにしてもなにがきっかけでこの秘書は反旗を翻したんだろう。
主演のパオラ・コルテッレージは国民的歌手としても人気らしい。
製作国:イタリア
at ギンレイホール
世界で活躍する女性建築家のセレーナ(パオラ・コルテッレージ)は人生を見つめなおして故郷のローマに戻ってくる。
ただしローマの建築業界は超男性社会で入り込む隙間もなく、ウェイトレスをしたりしてなんとか過ごしていく。
で、バイク盗まれたり男と出会ったり建築会社に潜り込んだりするっていうアラフォー女性応援コメディ。
最初の方は全然面白くなかった。
コメディ要素がなんかしっくりこず、公営団地でいきなりでかい音させてびっくりさせるのも嫌いだし、恋愛相手になるっぽい魅力的な男性(ラウル・ボヴァ)の登場シーンはこれでもかとちゃかしまくっているし。
アラフォー独身女性が主人公ってことで恋愛要素も当然のごとく入るはずで、その相手となりうる男性の重要な登場シーンなのに、こんなにコメディになっちゃったらもうこの先にどんなドラマが待ち受けていようが二人の展開を常にしらけて見てしまうだろう。
と、思っていたのだけど、この男、実はゲイだった!
っていう事実が判ってから登場シーンのちゃかしぶりも納得し、違和感を感じていたコメディ要素もなんか慣れてきてだんだんと面白くなってきた。
女性秘書(ルネッタ・サヴィーノ)が会社の玄関で社長の家族を見つめているときの悲しげな表情には泣きそうになった。
それにしてもなにがきっかけでこの秘書は反旗を翻したんだろう。
主演のパオラ・コルテッレージは国民的歌手としても人気らしい。
2016年11月6日日曜日
映画『ルーム』
2015年 監督:レニー・アブラハムソン
製作国:アイルランド/カナダ
at ギンレイホール
生まれたときから「部屋」に閉じ込められ、一度も外に出たことのない少年とその母親の話。
母親が息子の名前を連呼して泣き叫んだり(もう演技を超えてすごい形相だった)、good byとか、泣くわ~これ。
予告編見たときは閉じ込められているのは子供だけだと勝手に勘違いしていたので、母親と二人でマンションっぽい部屋に住んでいるのは逃げ出した後の話なのかと思ってしまった。
だからどたどた走り回ったりジャンプして階下の住民から文句くるぞとはらはらしたり。
少しネタばれすると、
部屋の中の話とその後の外の話が半々くらいで描かれている。
だから部屋の中にずっといる親子という謎のミステリーから脱出のアクション、そしてその後の人間ドラマ、と盛りだくさん。
全体に共通してあるのは親子の愛情で、どの段階でもこの要素ひとつがアクセントになって泣ける。
世界を知らない子供と世界を知っている母親。外に出た後の二人の順応の仕方の対比も面白い。
母親役にブリー・ラーソン。
少年役にジェイコブ・トレンブレイ。
二人とも初めてみたけど今後も大活躍しそうだな。
じいじ役にウィリアム・H・メイシーも出ている。
製作国:アイルランド/カナダ
at ギンレイホール
生まれたときから「部屋」に閉じ込められ、一度も外に出たことのない少年とその母親の話。
母親が息子の名前を連呼して泣き叫んだり(もう演技を超えてすごい形相だった)、good byとか、泣くわ~これ。
予告編見たときは閉じ込められているのは子供だけだと勝手に勘違いしていたので、母親と二人でマンションっぽい部屋に住んでいるのは逃げ出した後の話なのかと思ってしまった。
だからどたどた走り回ったりジャンプして階下の住民から文句くるぞとはらはらしたり。
少しネタばれすると、
部屋の中の話とその後の外の話が半々くらいで描かれている。
だから部屋の中にずっといる親子という謎のミステリーから脱出のアクション、そしてその後の人間ドラマ、と盛りだくさん。
全体に共通してあるのは親子の愛情で、どの段階でもこの要素ひとつがアクセントになって泣ける。
世界を知らない子供と世界を知っている母親。外に出た後の二人の順応の仕方の対比も面白い。
母親役にブリー・ラーソン。
少年役にジェイコブ・トレンブレイ。
二人とも初めてみたけど今後も大活躍しそうだな。
じいじ役にウィリアム・H・メイシーも出ている。
映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
2015年 監督:ジュリアン・ジャロルド
製作国:イギリス
at ギンレイホール
英国王女の秘密の外出
っていうお話。
1945年の戦勝記念日に王女時代のエリザベス女王が王宮を抜け出していた、という史実に着想を得たらしい。
エリザベス王女を演じた主演のサラ・ガドンは冒頭のモノクロを見たときになんだこのおばさんはと思ったけど、よくよく見るとなかなかの美形で気品もあって役柄に合っている。
対してマーガレット王女を演じたベル・パウリーが農夫の娘のような野暮ったさを放っていて、サラ・ガドンが品があるだけに対比でどんどんみすぼらしく見えてくる。
自由奔放な恋多き王女というイメージをコメディにしたらこうなるのかもしれないけど。
それにしても国民全員が祝って国中お祭り騒ぎになるなんてこと滅多にないよな。
ハロウィンだって限定的な場所で限定的な人たちが騒いでいるだけだし祝っているわけでもないし。
昔のサッカーワールドカップは皆熱狂していたような気もするけど、興味ない人はいっぱいいたしどちらかというと屋内で熱狂していたし。
だから屋外屋内問わずどこいっても人が祝っているという不思議な光景と1945年の雰囲気がなかなか楽しめた。
製作国:イギリス
at ギンレイホール
英国王女の秘密の外出
っていうお話。
1945年の戦勝記念日に王女時代のエリザベス女王が王宮を抜け出していた、という史実に着想を得たらしい。
エリザベス王女を演じた主演のサラ・ガドンは冒頭のモノクロを見たときになんだこのおばさんはと思ったけど、よくよく見るとなかなかの美形で気品もあって役柄に合っている。
対してマーガレット王女を演じたベル・パウリーが農夫の娘のような野暮ったさを放っていて、サラ・ガドンが品があるだけに対比でどんどんみすぼらしく見えてくる。
自由奔放な恋多き王女というイメージをコメディにしたらこうなるのかもしれないけど。
それにしても国民全員が祝って国中お祭り騒ぎになるなんてこと滅多にないよな。
ハロウィンだって限定的な場所で限定的な人たちが騒いでいるだけだし祝っているわけでもないし。
昔のサッカーワールドカップは皆熱狂していたような気もするけど、興味ない人はいっぱいいたしどちらかというと屋内で熱狂していたし。
だから屋外屋内問わずどこいっても人が祝っているという不思議な光景と1945年の雰囲気がなかなか楽しめた。
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