2018年 監督:照屋年之
製作国:日本
at ギンレイホール
冒頭の棺の縁に腕と頭をもたれかけさせてる喪服の女性、ってだけでかなり気に入った。
この女優さん水崎綾女、いいね。
ちゃんと沖縄って顔立ちだし。
と思って検索してみたら沖縄出身じゃなかった。
粟国島等に残る風習「洗骨」のために集まった家族の再生の物語。
ちゃんとした家族ドラマに程よく笑いが盛り込まれていてなかなか楽しい。
シリアスの後に笑いでオチをつけるのもやりすぎると邪魔になるけど、むしろシリアスを重層的なものに変容させるから凄い。
深夜の家族の真剣なぶつかり合いの後の「よそでやってくれよ~」なんか、客観的な視点を突如放り込むことでしらけさせるどころか当人たちに閉じていた世界がこの笑いで一気に広がりを見せていく。
吉本が制作に関わっているから笑いが多いのかと思っていたけど、監督の照屋年之ってガレッジセールのゴリだったんだね。
しかもぽっと出で映画監督やってみました、とかじゃなくて、この十数年で短編をいくつも撮ってきた上でのこの映画、ってことらしい。
ちゃんとしている。
脚本も書いているし。
覇気の無いしょぼい親父役に奥田瑛二を持ってきたところは誰が決めたんだろう。
奥田瑛二のイメージと違うのに、映画では本当にしょぼくれまくっていてどハマリしていた。
骨は髪とか肉っぽいものが付いていて、美術すごいなぁ。
2019年11月17日日曜日
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