2019年 監督:ロネ・シェルフィグ
製作国:デンマーク / カナダ / スウェーデン / フランス / ドイツ / イギリス / アメリカ
at ギンレイホール
ニューヨークに住む、またはニューヨークにやってきた人たちがそれぞれ抱える苦悩と、そんな人々の優しさの物語。
製作国の数すごいな。
最初に登場人物がいっぱい出てきてわけわからないが、一応メインはクララ(ゾーイ・カザン)なのかな。
警官である夫が長男にDVしていたことに気づいて、幼い子ども二人を連れてニューヨークに逃げてきた。
といってもカードも使えないし金もないので、盗むしかない。
この辺の悲壮感がクララを演じたゾーイ・カザンの薄幸そうな顔立ちとよく合っている。
それにしてもカザンって。。と思ったらエリア・カザンの孫だった。じゃあ裕福?
ロシア料理店の店長だか店員だかが親切で、困っている人々に次々に手を差し伸べてなにやら心温まるストーリーでも展開されるのかと思っていたけど、ロシア料理店ってそんなに関わってこない。
確かに各登場人物とロシア料理店にはなにかしら縁があるけど、ただそれだけ。
予告編の作りもストーリー捻じ曲げている気がするし、原題は『THE KINDNESS OF STRANGERS』だし、なんかそんなに偉い人が邦題付けたのだろうか。
一番親切なのはアリス(アンドレア・ライズボロー)だよな。
激務の救急病棟の看護婦でありながら、浮浪者への炊き出しやら赦しの会なるセラピー開いたりとか、3人いるのかと思うくらいの働きぶり。
ロシア料理店のマーク(タハール・ラヒム)なんかクララが美人じゃなかったら近づきもしなかったでしょ。
(そう、ちょっとびっくりしたけどクララは一応美人という設定なんだよね)
弁護士のジョン・ピーター(ジェイ・バルシェル)は一応優秀なのかな。
犯罪者を無罪にするくらい優秀だけど、どこかで彼は負け続きみたいなこと誰かが言っていたから混乱する。ただのジョークだったのか?
DV旦那がいい具合に墓穴ほってくれたけど、あれがなかったらどうなっていたんだろう。
個人的にはジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が一番良かった。
心根が優しいよね。雇いたくはないけど。
ロシア料理店のオーナーでビル・ナイが出ている。