2021年9月11日土曜日

映画『アンモナイトの目覚め』

2020年 監督:フランシス・リー
製作国:イギリス / オーストラリア / アメリカ
at ギンレイホール




イギリスの海辺の町ライムで母と暮らすメアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)は、観光客用の化石を売って細々と生計を立てている。
そんなメアリーは実はすごい人で、わずか13歳で発見した化石(イクチオサウルス)は大英博物館に展示されているほど。
ある日化石コレクターが鬱気味の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)を連れてメアリーのもとに訪れる。
でなんだかんだでメアリーはシャーロットの面倒を見ることになる。

いやぁ、なんか凄かった。
土臭さと高貴さ、ごつさと華奢さ、栄光と現実、田舎と都会、鳥かごと自由、ツンとデレ。。
映像は抑制されて静謐なんだけど、何かが驚異的なバランスで収められているような感じ。
で、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンがすごくいい。
視線の動き一つで演技しているよな。
演技合戦とかいっちゃうと胡散臭いしそれだけの映画みたいになっちゃうから嫌だけど、この二人がこの映画の面白さを確実に底上げしているのは確か。

『燃ゆる女の肖像』とかさ、最近レズビアンものの名作が多いよな。

フランシス・リー監督は元俳優で40代過ぎて監督に転身してこれが長編二作目らしい。
すごい人が出てきたもんだ、というかもう有名なのか。

あとメアリー・アニング自体は実在の人物らしい。

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