製作国:アイルランド / イギリス
at ギンレイホール
予告編見る限りタイトルも似ているダルデンヌ兄弟の『サンドラの週末』っぽい雰囲気ではある。
実際は週末よりもう少しエンターテインメント寄りでそれほど似ていなかった。
どっちも原題にサンドラって入ってないんだな。
幼い子どもとノリノリでダンスなんかしちゃって何を見せられてんだ的なとりあえず幸せそうな家族だね、ってところから夫が登場して一変、ブラック・ウィドウ!グシャァ!DV。
エンターテイメント的導入。
最悪のDV夫から幼い子ども二人を連れて逃げ出したサンドラ(クレア・ダン)は、ホテルで仮住まいしながら3人で住める家を探す。
しかし公営住宅はとんでもなく長い順番待ちで待っている間に破産しそう。
だから自分で家を建てることを決意する。すごい発想。
映画としては『サンドラの週末』の方が面白いけど、これはこれでエンターテインメントとしては普通に面白い。
エンターテインメントって言っている理由は演出がそうなっているっていうのと、生活困窮者の奮闘とか協力者の温かみとか社会制度の問題とか、描いているようで描いていない気がするんだよな。
バイト仲間やらろくに話したことのないママ友とか、協力者は簡単に集まるし、生活困窮者は主人公だけだし。
ボランティアの人たちいい人すぎるよね。
最初のおやっさんこそ無償で手伝うなんて絶対しない雰囲気で手強そうだったくせに、手伝うようになった理由はいまいちはっきりしない。多少繋がりのある人だったからとか、そこから事情を察知してDVに同情した?
DV問題だけは子供のPTSD含めて酷に描いている気もする。
けどいくら子供には暴力振るわないからっていっても、母親への暴力をそんなに気づかないもんか。
DV側の描写も父親を見て夫は妻に暴力をふるうもんだと覚えてしまったのね、ってそんな。。
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