製作国:日本
at ギンレイホール
やば、今年一番の名作かも。
下北沢が舞台で、古着屋で働く荒川青(若葉竜也)自身とその周りの人々のそれぞれの恋愛模様が描かれる。
群像劇とまではいかなくて主役はあくまで青なんだけど、周りのエピーソードもなかなか濃密で楽しい。
「この人達はどういう人たちでどういう関係なんだろう」っていうわくわくを簡潔なセリフやシーンで小出しに表していくのがうますぎる。
簡潔さもあればじっくりな長回しもあって、初対面の男女が部屋の中で机挟んで会話しているシーンなんか長いのに1秒も飽きなかった。
会話の緊張感とかぎこちなさとか不思議なシチュエーションとか全てが絶妙で役者も監督もすごいや。
全体のストーリー構成もなかなか不思議。
起承転結のわかりやすい構成ではなくて、終始にやにやしていたらいきなりクライマックスっぽい大爆笑の山場に遭遇する感じ。
なんか常識に囚われていないところが若い才能って気がして今泉力哉監督は20代くらいかと思ったけど、そこそこキャリアのある方だったのね。
他の作品も観てみたい。
主人公青をとりまく女性は以下の4人
・川瀬雪(穂志もえか):元カノ
・田辺冬子(古川琴音):馴染みの古書店店員
・高橋町子(萩原みのり):卒業制作で映画を撮る美大生
・城定イハ(中田青渚):その衣装スタッフ
町子だけは少し印象悪い感じで残念かも。
ビーバーみたいで可愛らしい中田青渚が演じた城定イハがミステリアスでいてなんか頼りがいもあってよかったな。
あと朝ドラ俳優成田凌が朝ドラ俳優役として出演している。
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