2005年8月13日土曜日
2005年8月4日木曜日
映画『大統領の理髪師』
映画『故郷の香り』
at ギンレイホール

大学に合格して故郷を離れ、それから10年間一度も戻らなかった故郷に戻ってきたジンハー。
彼は故郷の村で初恋の相手ヌアンと再会する。
歌と踊りが上手く、誰よりも綺麗だった彼女は耳が聞こえないヤーバと結婚し、6歳になる娘がいた。
ところどころで映像が綺麗だった気がするがあまり思い出せない。
物語のポイントになるブランコのシーンはどれもいまいちな感じ。
綺麗なシーンがどうこうっていうよりこの監督さんは生活の匂いを撮るのが上手いな。
生活の匂いっていうのはヌアンとヤーバの家における生活の営みの描き方が上手いってことね。
火にかけた鍋の木蓋をとれば一瞬にして吹き上がる白い湯気。
ヌアンなんかもう何十年も人妻として家庭の仕事をしているような。
若い頃とのギャップが凄い。
この映画を振り返ってみると思い出すのはどうしてもヤーバを演じた香川照之ばかりで、この人は浅野忠信みたいに佇まいだけでも絵になるいい役者さんだな。
この監督さん『ションヤンの酒家(みせ)』撮った人だ。
2005年8月3日水曜日
お好み焼き
大学時代の先輩と飲みに行く。
東急線の大岡山に行ったのだけど、この街に来たのは10年ぶりくらいだ。
3,4回くらしかこの駅で降りたことなかったので記憶が曖昧だが、記憶の中の街と目の前にある街との一致点がほとんど見つからない。
伊原剛志のお好み焼き屋に行って飲む。
2005年7月31日日曜日
映画『どこまでもいこう』
BS2 録画
主人公が小学5年の男の子二人で面白いんだろうかと思ったけど、これ、かなり面白い。
舞台は郊外のニュータウンで無駄に広い土地に団地がいくつも建っている。
階段やら眺めのいい小高い丘、そしてアキラの思い人が向かいの棟にいるというシチュエーション。
土地や空間を状況に応じてさりげなく最大限に活用している上手さ。
アキラの棟と少女の棟との間にある空間はただの距離でしかないのだが、この空間にロケット花火を搭載した紙飛行機を飛ばすシーンがある。距離の空間が確固たる空間として現出する瞬間。するとそっけなかった少女もアキラに微笑みかけ。
このシーンにはまだいくつかの要素があるんだけど、とにかくいいシーン。
主人公二人はガキ大将で大の親友。
小学5年の新学期。ヤクルトレディーのヤクルトをクーラーボックス毎かっぱらった二人は戦利品をランドセルに忍ばせ学校まで駆けて行く。
丘や階段を駆け下り全力疾走する二人。滑らかに、そして躍動的に追うカメラ。
冒頭の走るシーンでもう名シーン。
背の高いアキラが少し早いと見るやスピードを上げる光一とか。
学校に着くと二人は別々のクラスになっていた。というか「お前らはもう一緒のクラスにしない」と教師に言われていたので分かっていたことなのだが。
とりあえず別々になろうが二人には関係ない。
一緒に帰る二人。
帰り道、二人は事件性抜群の謎の白いバッグを拾う。
川原でバッグの中の金を分け合う二人。
なんかこの二人の日常をこのまま見ていたいのに非日常な事件の物語は嫌だなと思っていると、本当この件はこの件で終わっちゃう。
この後もおんなじペースで淡々と話やエピソードが流れていく。謎の部分は謎のまま。
少年少女の心の揺らぎや成長、そして親の事情など常になんらかの危なっかしさを秘めながら描かれる。
危なっかしさというのは高所の危なさだったり火の危なさだったり家庭環境の危うさだったり友情の危うさだったり。
あまり説明的な作品ではないんだけど、撮り方や音等の変化が着々と表現していく。
この監督ってこんなに上手くて繊細だったんだな。
野村君の描いた絵「どこまでもいこう」には泣ける。
謎の鍵っ子転校生はむかつく。
映画『エノケンの怪盗伝 石川五右衛門』
BS2 録画
エノケンが40代後半の時の作品。
しがない刀鍛冶屋の五助(エノケン)はつつましく暮らしていた。
ある日五助の母が野武士だかなんだかの一団の馬に撥ねられて死んでしまう。(ってエピソードを映画見終わったときにはすっかり忘れてたよ)
さらに婚約者の小雪(榎本美佐江)までさらわれそうになる。
自分の無力を痛感した五助はひたすら神頼み。
願いが通じ、怪しいじいさんから不思議な杖を借り受ける。
不思議な杖っていうかただの強力な磁石なんだけど。
力を得た五助は仲間達と共に義賊となるのであった。
ミュージカル部分で眠気に襲われる。
変なダンスは笑える。
2005年7月30日土曜日
映画『特別な一日』
BS2 録画

マルチェロ・マストロヤンニ&ソフィア・ローレン。
いきなりモノクロの記録映画から始まるからなんじゃこりゃと思う。
しかもヒトラーのローマ親善訪問。
記録映画が終わると色が付いて本編が始まる。
イタリアのとある面白い形したマンションを見上げるカメラ。
マンションの中庭から見上げているらしい。と思ったらごく自然に風船のように上方へと上がっていくカメラ。
そして浮遊するカメラはソフィア・ローレンがいる部屋を窓の外から映すのだが、カメラはそのままゆっくりと部屋の中まで進入していく。
隣の部屋に移動するソフィア・ローレンを追うカメラ。どうやら寝てる誰かを起しているようだ。
エスプレッソだか紅茶だかのカップと服のようなものを持ちながら各部屋を回って起したのは子供6人と夫。
部屋に進入してくところから各部屋の子供達を起して回るまでが滑らかなワンショット。
しかもカップのコーヒーやらバネの壊れた電灯等ちょっとした小道具も盛りだくさん。
これはただ事じゃない映画だぞ。
朝6時。記録映画の延長で、この日はドイツと軍事同盟を果たした盛大な式典が行われる日らしい。
起きだした子供達は皆面白い。
太ったガキは便所でこっそりタバコを吸っていたり、ちょっと色づき始めた長女やら枕の下にポルノを忍ばせた青年やら。
ホームドラマが展開するのかと思いきや、夫を演じるのはマルチェロ・マストロヤンニじゃない。
となるとマストロヤンニは別のところで出てくるはず。
魅力的になりそうな家族は程なくソフィア・ローレンを除いて皆式典に参加するために部屋を出て行く(終盤まで帰ってこない)
彼女は家の仕事があるため行きたくても行けない。
ほぼローマ中の市民が式典に参加するらしく、舞台になっている大きなマンションから人気が失せる。
いるのはソフィア・ローレンと管理人のばあさんだけ。
結構異様な空間。
人の気配がなくなったマンションの部屋で、朝食の片付けを始めるにも始める気力のないくらいに疲労しているソフィア・ローレン。
時折どこからか誰かの声がする。
誰が喋ってんの?と思えば声の主は九官鳥。
うっさい九官鳥に餌をやって黙らそうとするソフィア・ローレンだが九官鳥が逃げてしまう。
中庭を飛んで向かいの部屋の窓のそばに止まる九官鳥。
向かいの部屋の窓には男の後姿が見える。
これがマストロヤンニ。
さあ、こっからは二人の世界。少し管理人がアクセントと波を投げかけながら。
式典に参加しない謎の男マストロヤンニ。彼にはある秘密があって。
メロドラマ。
部屋の中、そして窓の外、空間の捉え方や見せ方が上手い。
部屋の中に意識が集中しているところに部屋の外の音を突然混入したり、思い人が中庭を挟んだ向かいの部屋にいるという空間的シチュエーション等々。
そしてなんといってもカメラワークが緻密というか繊細というか、エロさまで感じるくらいにかなりいい。




