2005年9月18日日曜日

映画『メリンダとメリンダ』

2004年 監督:ウディ・アレン
at ギンレイホール


メリンダとメリンダ

とあるレストランで劇作家達が議論を交わしている。
喜劇と悲劇、どちらが深いか。
という議論は面倒なので一人の男がある提案をする。
と、映画が始まってからずっと眠くてどんな提案だったか忘れちゃったんだけど、提案男はあるストーリーを語りだすのね。
ある夫婦のホームパーティに一人の女性が訪れてくる。夫婦はその女性の訪問にひどく驚く。そして女性は精神的にひどく病んでいる。
といった導入的ストーリー。
この導入を受けて喜劇作家と悲劇作家の二人が同時にそれぞれの観点で設定とストーリーを作り出し始める。
そして眠気が最高潮に達して暫く寝る。

一つの導入要素から始まり同時に展開する喜劇的視点と悲劇的視点のストーリー。
二人の劇作家がお互いのアイデアを取り入れながらストーリーを形作っていく。
(歯科医を紹介されたりピアニストの恋人を見つけたり飛び降り自殺しようとする女がいたり)
お互い、っていうか書き出してみると悲劇が先にありきでその後に喜劇が救うって構成だったか。
運命のいたずらや登場人物の楽観的悲観的な思考の違いから悲劇と喜劇に分かれるとかじゃなくて、もうシチュエーションから全く別のストーリーが展開する。
悲劇作家ならこう作る、喜劇作家ならこう作るっていうのを見せてくれるのは面白いんだけど同時進行する面白さがもっとあればよかったのに。
悲劇も喜劇も独立した話ってわけでもないし、密接に関係するってほど交錯しないし、ってことでどうも中途半端な印象になる。

ホームパーティにやってきた女性を演じるのはラダ・ミッチェル。喜劇版、悲劇版共にラダ・ミッチェル。
他は喜劇版と悲劇版で役者は全部違う模様。
喜劇版のウィルフェレルが面白い。

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