at ギンレイホール

会員カードの有効期限が切れているのに普通に入れた。
一本目を見終わった時にカードの更新をする。6回目。
金持ちの豪邸に忍び込み調度品をぐちゃぐちゃに配置しなおし、かつ物は一切盗まないという犯罪者集団がいた。
エデュケータ-ズと名乗る彼らの行為はベルリンの金持ち層を震え上がらせた、なんてことはなく。
金持ちばかりが優遇される社会に不満を募らせ革命魂に燃えるエデュケータ-ズのヤンとピーター、そしてピーターの恋人ユールの物語。
そしてあるきっかけで彼らに誘拐されてしまう富豪のハーデンベルクというおっさん。
人の家に忍び込んでいたずらしたり金持ちに文句たれたりする前に自分で必死こいて金儲けして儲けた分全額貧しい人に寄付すればいいのに。
きっと何年かかっても貧富の差はなくならないしおっさんが言うように世界の金融関係が崩れるんだろうけどさ。
「きっと君たちはいつまでも変わらない」っていう理想はそうあってほしいという理想で実際には年をとるごとにどんどん理想は破綻していく。
男二人と女一人の関係にしたって本当にそれでいいのか?
いつまでも仲良し関係は続かないだろう。
青春の一時期は情熱的で浅はかで、そしてわがままで。だからいつも危なっかしいんだけどなんでもありな感じで面白いよな。
その面白さに加えて「その先」を意識させる映画。本当に変わらずにいられるだろうか。
エデュケーターズの理想に対して意味づけを与える人物にハーデンベルクというおっさんがいる。
このおっさんは金持ちでかつ貧乏人ユールの人生を破綻させている。
つまり敵なんだけど、次第に打ち解けて一緒にポーカーしたりして、なんか暢気。
おっさんもなんだか若者にこびうってるみたいな気もしないでもない。
エデュケーターズの理想の成果はユールの借金を無くすことができたことと、仕事におわれて周りや過去が見えなくなっていたおっさんに一時立ち止まる時間を与えたことか。
偶然の産物なんだけど、とにもかくにも彼らの理想と行動が起した産物であることに間違いはない。
手持ちカメラの映像は結構面白い。
126分は少し長いかな。

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