2006年1月29日日曜日

映画『顔役』

1965年 監督:石井輝男
TV 録画


顔役

石井輝男の東映時代のギャング映画。
なんか変な映画ですよ。
真面目な任侠道なのにところどころつまらないギャグが入ったりして。
高倉健が便所を出た後に手を拭いたおしぼりが人から人に手渡され最後には敵方の若手が受け取るのだけどこいつがこのおしぼりで顔拭いた後鼻かんだり、って真面目なやりとりの最中に!
拳銃で撃ちあいしている最中に匍匐前進しながら必死に何かを取ったと思ったらそれはパンで拳銃撃ちながら片手でそのパンをかじったり。
天知茂のあまりに間抜けな最後。
新聞記者役の長門裕之はあのでかい黒ぶちメガネだけでギャグだし。

綺麗な女優が3人も。
佐久間良子は鶴田浩二の妻役。盲目という設定でサングラスをかけているから顔がよく分からない。
右頬に火傷跡のような大きな傷を持つ男の役を待田京介が演じるのだが、彼の傷を気にもしない天真爛漫な女性役に藤純子。
コンプレックスの傷をなんとも思わずに接してくる藤に好意を寄せる待田だが、やくざは女を幸せにできないことを自覚している待田は藤や生への未練も感じさせずに粋に散っていく。
散り方が粋すぎて悲しい。そして待田の死と共に藤の出番もあっという間に終わりを告げる。
関係が深まる前に散ったかっこいい待田に比してあまりにひどいのが主役の鶴田浩二。
佐久間との間に赤ん坊までもうけておきながらあまりに身勝手な任侠道に酔いながら勝手に妻と子を捨てるのであった。
そしてナルシスト鶴田の被害は高倉健の元恋人役の三田佳子に及ぶ。
西と東のやくざの全面抗争を抑えるべく高倉健に自分と一緒に死ぬことを要求する鶴田。
三田佳子の必死の懇願もむなしく死を決意した高倉健。
歓喜する鶴田。ショックの三田。
死出の旅路に酔いしれる鶴田がふと後ろを見ると三田を発見。
三田の高倉への想いなど微塵も気にしていない鶴田はあっ君いいところにいたという感じで「これ大木実に渡してね」と権利書を手渡す。
さあ行くぞと酔いすぎていっちゃっている盲目鶴田は一人ですたすた歩き出す。
放心状態の三田は鶴田に付いて歩き出そうとする高倉にしがみ付き必死に止めようとするが兄貴に心酔している高倉は無情に振りほどくのであった。

映画『幕末』

1970年 監督:伊藤大輔
BS2 録画


幕末

傲慢酔っ払い上士の山形勲による町人と郷士のなぶり殺しシーンから始まる。
刀を当ててゆっくり引いて切り刻んでいくまさになぶり殺し。
うろたえる保積ペペ 。
生き残った古谷一行も自害。
上士と郷士の身分差を描いた後に錦之助竜馬登場。
いきなり脱藩。
そこからまあ竜馬の死までを駆け足で。

結構面白かった。
竜馬の人懐っこさや交渉術をもっと見たかったが。
目を細めて力んだ顔の錦之助がちょっと怖い。
あと、ラストが長いな。
切られてぴくりともしなくなった瞬間に無常な空白が生まれたのに、竜馬をすぐ絶命させないで長々と回したことで少ししらける。

野坂昭如がちょろっと出ている。
吉永小百合を捕縛せんと追っかけ抱きしめ突き放されたりしているうちに竜馬の拳銃に撃ちぬかれて即死。
吉永小百合は眉剃ってお歯黒にした顔は誰か分からず可愛くなかった。
三船敏郎もちょろっと出演。後藤象二郎役。
竜馬より貫禄のある後藤象二郎って。

2006年1月28日土曜日

映画『間諜最後の日』

1936年 監督:アルフレッド・ヒッチコック
BS2 録画


間諜最後の日

第一次世界大戦中、敵国のスパイを探し出すためにスイスに派遣された3人の諜報部員。
作家でもあるアシェンデン(ジョン・ギールグッド)。
その助手として、将軍というあだ名の男(ピーター・ローレ)。
アシェンデンの妻という役で派遣されたエルサ(マデリーン・キャロル)。の3人。
エルサとアシェンデンは初めて会ったときからお互い一目ぼれといった雰囲気になるが、エルサにちょっかいを出すマーヴィン(ロバート・ヤング)という若い男も出てくる。
エルサはアシェンデンが好きといいながらマーヴィンに対してもまんざらでもない様子。
おっさんぽくて華のないジョン・ギールグッドより若いロバート・ヤングの方がいいだろう。
特に見せ場もなさそうなエルサとおっさんアシェンデンの主役二人だが、アシェンデンが死ぬことでマーヴィンとエルサの若い二人に主役が移行するのかと思いきやアシェンデンは死なない。
スリルと冒険を求めて諜報部員を志願したという頭の悪そうなエルサは諜報部員の仕事の残酷さを目の当たりにして落ち込むだけという頭の悪い女のままだった。
三十九夜にも出ていたエルサ役のマデリーン・キャロルの美しさにも惹かれるがそれよりも一番印象に残るのは女ったらしでコメディチックな役柄の将軍を演じた脇役のピーター・ローレなのね。
パーマをかけてメキシコ人を演じたとのことだが、この背の低くてピアスしたピーター・ローレがいい味を出す。
寂しげな表情なんか女性だったらきゅーんとしちゃいそうな。

殺人のスリルの見せ方や、同時にからめる諜報部員という冷酷な仕事に対する疑問の見せ方等上手いのだけど、やりきれなさの翌日には幸せの絶頂にいるという気持ちの切り替えはちょっぱやだな。
中盤と最後の後味は悪いがどう展開するのかというスリルに溢れて面白い。
なにしろ登場人物の皆が何か裏がありそうだし。
結構冷酷な将軍が辞職しようとするアシェンデンを殺すのではないかとかエルサが実は頭悪いふりしているだけなのではとか。

2006年1月22日日曜日

映画『メゾン・ド・ヒミコ』

2005年 監督:犬童一心
at ギンレイホール


メゾン・ド・ヒミコ

柴崎コウに全く興味がなく、むしろ嫌いだったのだけど、この映画の柴崎は結構いい。
柴崎が綺麗だと思ったことは一度もない。
ゲイの一人に「ブサイク」と言われるシーンがあって、このゲイが「綺麗」な柴崎に嫉妬して「ブサイク」扱いしたのか、ゲイから見て彼女はブサイクだったのか、それとも一般的美観で見てブサイクだったのか分からないけれど、すっぴんみたいな柴崎はやっぱりブサイクだった。
父をにらむ柴崎の目は綺麗だったが。

ゲイのための老人ホームで館長をつとめている死期の近いヒミコ(田中泯)とその愛人オダギリジョーとヒミコの娘で父を怨んでいる柴崎コウの3人を軸に話が進む。
出演している役者が皆独特な空間を作り出していて面白い。
演技とはあまり関係ないかもしれないが、西島秀俊の声っていいな。どの役者よりもこの声ばかり印象に残る。
一番最初の台詞で柴崎に声をかけたときのあのぶっきらぼうで少しこもった感じの声とか。

映画『8月のクリスマス』

2005年 監督:長崎俊一
at ギンレイホール


8月のクリスマス スタンダード・エディション

山崎まさよし、関めぐみ版。
いつのまにリメイクが作られていたのだろう。
オリジナルを結構忠実に再現しているっぽい。
オリジナルを見たのが5,6年前なので細部は忘れてしまったが、このシーン見た、あのシーン見たというのが結構ある。
関めぐみの登場シーンでの後姿はシム・ウナかと一瞬思う。顔が映ったら似てもいなかったが。

違いといえば、
山崎まさよしがスクーターに乗っているシーンで遠近間のせいかもしれないけど、右と左で腕の太さが全然違うように見えた。
関めぐみの二の腕がひじから手首にかけての腕の太さより細く見えた。

2006年1月21日土曜日

映画『ガタカ』

1997年 監督:アンドリュー・ニコル 
BS2 録画


ガタカ

今日3本目だからか。
面白いという噂を耳にしていたけど、普通かな。

ジュード・ロウになりきろうとするイーサン・ホーク。
髪型も目の色も同じにして完璧だとつぶやくが、「まだまだ。身長が違いすぎる」と言われる。
いや、身長というか顔のつくりが全然違うでしょ。

映画『花のあすか組!』

1988年 監督:崔洋一
TV 録画


花のあすか組!

今知ったが監督は崔洋一だったのか・・・

近未来の新宿が舞台。
近未来といっても199Xらしい。
ストーンズのサティスファクションを主題歌としたバイオレンスアクション。
原作も知らないし、最後までストーリーがよく分からず。
「199X年 NEW KABUKI TOWN
街はドラッグと暴力にあふれ
ストリートギャング<レッドノーズゴッド>
少女秘密結社<GROUP-HIBARI>
新宿第4分署<PB-4>の悪徳K官
の、三者に支配されていた。」
という字幕で始まるストーリー。
えーっとタイトルの「あすか組」はいないの?
悪徳K官って名前はギャグ?
としょっぱなから悩む。
でもまあどうでもいいよね。ストーリーなんて。この映画の雰囲気だけでも結構面白いし。

ドラッグの売買現場におけるギャングと悪徳K官率いるPB-4のチープなやりとりの後、わけのわからないまま出現した赤いジャンパーのチビがたった一人で大立ち回りを始める。
こいつは何??
よくみたらクールビューティーつみきみほだ。
どんくさくばたばたしたアクションが可愛い。
甲高い声で叫んだり啖呵を切る姿が可愛い。
男言葉の下手糞なせりふまわしが可愛い。
ちっこい体でモデルにでもなったかのようにすらっと立ち、きっと睨む視線が可愛い。

ひばり組のヨーコが誰かと思ったら武田久美子か。
ひばりの右腕役には松田洋治。同年に『ドグラ・マグラ』で主演している松田洋治。
ボヘミア~ンの葛城ユキも出演。

ヨーコの妹役の菊地陽子さんは99年に亡くなられたそうだ。

映画『クィーン・コング』

1976年 監督:フランク・アグラマ
TV 録画


クイーン・コング〈限定版〉

「幻の作品」と呼ばれるのは同年に公開された『キング・コング』のプロデューサーディノ・デ・ラウレンティスによって闇に葬られたかららしい。
巨大な費用を投じてリメイク権を取得した彼の逆鱗に触れたらしいが、この映画を見ていたらあまりのくだらなさにどうでもよくなったのではないか。
しかしよくここまでつまらない映画を作ったもんだ。

女性映画監督のルースはジョンボンジョビみたいな金髪の青年レイをスカウトする。
で、まあいろいろあってクィーンコング出現だ。

むちむちの女性がたくさん出てくる。
女性が逞しく、男性は頭が悪く情けない。ウーマンリブ全盛の頃か。
強い女性達の中でも最強なのがメスゴリラの怪物クィーンコングだが、ルースを中心としたアクティブな女性集団とクィーンコングは敵対関係にある。
なぜかって愛しいバカ男レイを取り合う恋敵同士だから。
どちらもレイを強引にものにしようとする所は変わらないのだが、メスゴリラはその潤んだ瞳で誰よりも乙女な女性だった。
かわいい女だ。
レイを探して街で暴れているうちにいつのまにか女性解放運動のシンボルに祭り上げられるクィーンコング。
抑圧された女性達は一斉に立ち上がった。
しかし負けたのは男どもではない。男達は最初から皆情けなくて敵にすらならない存在なのだから。
じゃあ誰が負けたかってそれは世の女性達に守られてしまったクィーンコングに恋人を奪われたルースなのであった。
女性解放運動における理想の女性像のようなかっこよくて強いルースは女性達によって葬られ、ルースは泪を流してドレスを着た一人のか弱い女性へと立ち戻るのであった。(ルースの最後の台詞に少々疑問があるものの・・・)

2006年1月14日土曜日

中学の時の部活の先輩がなんだかんだで能管の奏者になっている。
先輩が吹く能が平塚で開催されるらしい。
平塚在住の友人にチケットを買っておいて貰って一緒に船弁慶を見てくる。

前日3時まで仕事をして疲れていたこともあり前場はほとんど寝る。
楽屋に挨拶しに行こうという話も出たけど遠慮しておく。

平塚を後にし、会社に行って仕事の残りを終わらせてから家に帰る。

2006年1月11日水曜日

高知→東京

夕方の飛行機で帰る。
今まで特に意識したことないのだけど、もしかしたら俺4,5歳のガキが嫌いかも。

2006年1月9日月曜日

東京→高知

祝日なのに。今日から出張。
機内にあった雑誌を読んでいたら面白い記事があった。
ブッチャーはプロレス界のガウディだと論じて、その後ハンセンはフランクロイドライトだとか、プロレスラーの肉体表現と建築界の巨匠の作品の類似性を興味深く述べていく記事。
この話自体かなり面白かったのだけどもっと面白かったのは記事の筆者がブッチャーを銀座東急ホテル内のスナックで見たというくだりで、このとき近くの席に山田五十鈴がいたという。
山田五十鈴は日本酒とサンドイッチを食べていたそうだ。この取り合わせ!
しかも衝撃だったのは彼女は酒を飲むたびにナプキンで口をぬぐっていたという。
このエレガントさと艶っぽさ。
ワインじゃなくて日本酒だよ。
ちょっと考えられないくらいかっこいいな。
しかもプライベートなのに映画のワンシーンみたいで。

2006年1月8日日曜日

HDD換装

こないだ届いた内蔵HDDをデスクトップマシンに入れる。
リカバリCD-ROMで起動したら「HDDに異常が検出されました」とか出る。
内蔵のCD-ROMドライブが壊れていて、外付けドライブでリカバリCDを使っているのだけど、内蔵のドライブの方が正常じゃないから機器構成異常としてリカバリを実行できないのかなぁ。
よく分からないので抜き出して外付けHDDケースに入れる。
フォーマットしたらちゃんと使えたのでHDD自体は正常らしい。
時間が無いためとりあえず保留。

2006年1月4日水曜日

飲み(お好み焼き)

夕方、大学時代の先輩と飲みに行く。
お好み焼き屋で食って飲んで。
この店でたこ焼き焼いたのだけど、なんかの話で笑ったときに灰皿の灰がぶわっと舞い上がり、焼き途中のたこ焼きにはらはら舞ってしまう。
しかし先輩が何も言わなかったので見間違いかと思うがどう見ても黒い灰みたいのがたこ焼きにまぶされている。
・・・いや、見間違いだろう。
焼きあがって二人で食ってその後もなんともなかったのでよしとしよう。

明日から仕事始め。

2006年1月3日火曜日

整理

HDDレコーダーに入っている歌番組を整理したり『ロボコン』の感想書いたりしていた気がする。

2006年1月2日月曜日

池袋へ

池袋の友人夫妻の家へ遊びに行く。
しかし昨日遊んだ友人の家にPHSを置き忘れたことに気づいて取りに行く。
待ち合わせ時間を大幅に遅れて池袋駅に。

手土産も何もなしに上がりこむ。
飯をごちそうになり、酒を飲み、帰りは『コーヒー&シガレッツ』のDVDをお借りして持ち帰る。

2006年1月1日日曜日

新年

実家で年越し。
昼過ぎに起床。
程なく姉が新しい彼氏を連れてやってくる。
はじめまして。
昨日から泊まっていた親戚のおじさんを姉と彼氏が車で送る。
その間両親と近くの神社に初詣。
戻ってから暫くして姉と彼氏が再び上がりこむ。
二人が去った後、僕も帰る。

帰ろうとしたのだが一昨日会った友人から電話があって蒲田へ。
車に乗り込み友人の大学時代の友人の家へ。
はじめまして。
3人でさらに友人の大学時代の友人の家へ。
どこここ?
所沢。
はじめまして。
深夜0時くらい。
池上線沿いの友人の家まで戻る。
荒い運転で吐きそうになる。

朝までウイニングイレブンとかいうサッカーゲームをする。
僕だけ初心者。
他の3人サッカー好き。
オフサイドがよくわからん。