BS2 録画

第一次世界大戦中、敵国のスパイを探し出すためにスイスに派遣された3人の諜報部員。
作家でもあるアシェンデン(ジョン・ギールグッド)。
その助手として、将軍というあだ名の男(ピーター・ローレ)。
アシェンデンの妻という役で派遣されたエルサ(マデリーン・キャロル)。の3人。
エルサとアシェンデンは初めて会ったときからお互い一目ぼれといった雰囲気になるが、エルサにちょっかいを出すマーヴィン(ロバート・ヤング)という若い男も出てくる。
エルサはアシェンデンが好きといいながらマーヴィンに対してもまんざらでもない様子。
おっさんぽくて華のないジョン・ギールグッドより若いロバート・ヤングの方がいいだろう。
特に見せ場もなさそうなエルサとおっさんアシェンデンの主役二人だが、アシェンデンが死ぬことでマーヴィンとエルサの若い二人に主役が移行するのかと思いきやアシェンデンは死なない。
スリルと冒険を求めて諜報部員を志願したという頭の悪そうなエルサは諜報部員の仕事の残酷さを目の当たりにして落ち込むだけという頭の悪い女のままだった。
三十九夜にも出ていたエルサ役のマデリーン・キャロルの美しさにも惹かれるがそれよりも一番印象に残るのは女ったらしでコメディチックな役柄の将軍を演じた脇役のピーター・ローレなのね。
パーマをかけてメキシコ人を演じたとのことだが、この背の低くてピアスしたピーター・ローレがいい味を出す。
寂しげな表情なんか女性だったらきゅーんとしちゃいそうな。
殺人のスリルの見せ方や、同時にからめる諜報部員という冷酷な仕事に対する疑問の見せ方等上手いのだけど、やりきれなさの翌日には幸せの絶頂にいるという気持ちの切り替えはちょっぱやだな。
中盤と最後の後味は悪いがどう展開するのかというスリルに溢れて面白い。
なにしろ登場人物の皆が何か裏がありそうだし。
結構冷酷な将軍が辞職しようとするアシェンデンを殺すのではないかとかエルサが実は頭悪いふりしているだけなのではとか。
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