BS2 録画

アメリカのミュージカル映画ダンス映画の歴史を数々のダンスシーンで振り返る。
ナビゲーターはジーン・ケリー、サミー・デイヴィス・Jr、ミハイル・バリシニコフ、ライザ・ミネリの4人。
ミュージカル映画には今まで興味がなかったのだけどダンスシーンだけ見ていると面白いな。
フレッドアステアが1930年代ころに出演した映画のシーンがいくつか流れたが、この初期の頃のアステアのダンスは凄い。
『ロバータ』(1935)でのソロのきれとエレガントさ。
そして『有頂天時代』(1936)でアステアとジンジャー・ロジャースの二人が見せたステップは本当かっこいい。
ハイヒールで華麗にタップを踏むロジャースをアステアが見事にリードして。
アステアとロジャースの黄金コンビの後に紹介されたのが8歳のシャーリー・テンプルと56歳のビル・B・ロビンソンのコンビ。
『テムプルの愛国者』(1936)からのシーン。こちらもかなりいかす。
ロビンソンの何気なくも確実なタップとテンプルの上手さと可愛らしさ。
おどけてがにまたでステップするテンプルを見たらその芸達者ぶりに驚く。
エレノア・パウエル。
この人のタップダンスは凄いとしかいいようがない。
『踊るブロードウェイ』(1935)と『踊るホノルル』(1939)のシーンが流れたのだけど、無垢な笑顔で圧倒的な迫力のダンスを踊る姿にあっという間に引き込まれる。
見事なまでにむちむちした美脚にも。
いかにもダンスの上手そうな黒人二人が登場。
ニコラス兄弟というらしい。
『ダウン・アルゼンチン・ウェイ』(1940)からのシーン。
上手いなんてもんじゃないです。華麗にしてダイナミック。タップが早すぎて脚が見えません。
レイ・ボルジャー。
『オズの魔法使』(1939)から、かかし役のレイ・ボルジャーの未公開フィルムが紹介される。
こんな楽しげでよくできたシーンがなぜカット?
レイ・ボルジャーが縦横無尽に喜劇タップを繰り広げる。そしてそれにとことこついてくる可愛い仔犬。危なっかしい。
ジュディ・ガーランドとレイ・ボルジャーが並んで手を大きく振って歌いながら旅立つシーンなんて楽しすぎです。
無知のため知らなかったのだけどシャーリー・マクレーンって幼い頃からバレエを習っていてブロードウェイにも出ていた人だったのだね。
『スイート・チャリティ』(1969)という映画で30半ばのマクレーンが素人じゃできなさそうなダンスを披露していたからびっくりした。
マクレーンの若い頃の映画は『ハリーの災難』しか見たことないから知らなかったのだけど、もう一つプチびっくりしたのはマクレーンは30半ばでもうけばくなっていたのだな。
スカート姿でタップを踊る女性が最高にかっこいいことを知った。
ひらひらのスカートを華麗に翻しながらタップを踏むときに覗く綺麗な脚線美もエロい。